積極的な走りを楽しめるクルージングパフォーマンスと幅広いニーズに応える性能、そして高品質で魅力ある外観が所有感を満たしてくれるミドルクルーザー、それがXVS1300Aだ。
ビッグボア100mm×ストローク83mm、1304ccの排気量を持つ水冷4ストローク4バルブ、300度/420度の不等間隔爆発の60度Vツインエンジンを搭載。不快な振動を低減するコンパクトな左右分割式1軸バランサー、電子制御フューエルインジェクションとの組み合わせにより、空冷エンジンと比べコンパクト化と高出力化を実現しつつ、パルス感溢れる優れた動力性能を手に入れている。
水冷化に伴う補器類は、クランクケース内に納められたウォーターポンプ、エンジン前方に位置するフレームのダウンチューブ間に配置したラジエターなど、全体に目立たないようにしてエンジン廻りの美しさを際立たせ、クルーザーに相応しい造形美を醸し出している。
低く構えたリジッド風フレームワークのスチール製ダブルクレードルフレームは、エンジンヘッド側1点とケース側3点でリジッド懸架することでエンジンを車体ストレスメンバーとして積極的に活用し、優れた剛性バランスを実現。また、ロングリヤアームによりホイールベースを1,690mmとして、前輪荷重配分を前後48:52に設定。スーパースポーツモデルに匹敵する軽快なキレの良さと、クルーザーらしい落ち着いたハンドリング特性を両立させている。
サスペンションでは、フロントにインナーチューブ径41mmの正立式高剛性タイプを、リヤはリンクを介したモノクロス式サスペンションとして、ストローク長を詰めつつも心地よい減衰感を実現している。
フロントホイールには130/90-16サイズのタイヤと298mmの大径ダブルディスクブレーキ、リヤホイールには170/70-16サイズのタイヤと298mmの大径シングルディスクブレーキを装備し、スポーツモデルと同等の強力な脚廻りを装備している。
また、より安心感を高める装備としてUBS(Unified Brake System)を装備。UBSは前後ブレーキが連動して作動することで雨天時など路面が滑りやすい状況でも車体を安定させ、最適の制動力を発揮する。
ボディデザインのコンセプトは「ワイルド・ストリームライン」。低いフォルムを際立たせる異形ボディのヘッドライトケースとレンズに、ストレッチされたフューエルタンク、ハンドルポスト部にマウントされる透過光式小型アナログメーター、スチール製で質感の高い前後フェンダーを装備し、各部とも高い質感をもった仕上がりを実現している。
また、タンクモールやリヤフェンダーステー、ヘッドライトボディやディスクローター内側をブラックフィニッシュとすることで、時代に左右されない重厚感な雰囲気を醸し出している。