2018.11.14

プロカメラマンが教えるカメラ初心者でも出来るバイク撮影方法
〜大観山編〜

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初めまして、こんにちは。ライターの大橋(カメラ初心者)です。
皆さんバイクライフはエンジョイしてますか?
景色の良いところ、美味しいものを求めて、はたまた温泉めぐりにツーリングを楽しんでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
 
やはりバイクの代表的な楽しみ方といえば、ツーリング。
ですが、近頃ではバイクを撮影してSNSにアップする方も増えて来ましたね。
 
実は私も最近、一眼カメラを購入し流行りに乗っかりカッコいいバイクの写真を撮ってSNSにアップしたいのですが実際にバイクの写真撮影となると
「なんだかいつもと同じような写りになってしまう」
「どう撮ったらいいのか分からない」
「そもそもカメラの設定がイマイチわからない」

そんな悩みがあります。
 
せっかくなら自分のバイクをバイクカタログのようにカッコ良く撮りたいものです。
もし私のように、カメラ初心者の方や、これからカメラを始めようとしてる方がいらっしゃいましたら是非記事を読んでみてください。
今回はバイクの楽しみ方の一つとして『写真』をテーマに、一眼カメラを使ったカッコいいバイクの撮り方をプレスト専属のプロカメラマンである高島さんにレクチャーしてもらいます。
 
題して『プロカメラマンが教えるカメラ初心者でも出来るバイク撮影方法』です。
 
 
今回ご協力いただいたのは、

左:プロカメラマン高島さん
右:カメラ初心者大橋(ライター)
 

使用するカメラはCanonのEOSKissX7(Canonのエントリーモデル)
 

撮影するバイクは『YZF-R1』
 
 
撮影場所:アネスト岩田ターンパイク箱根 http://www.anest-iwata.co.jp/anest_iwata_turnpike_hakone.html
 

高島
本日はよろしくお願いします。それではいきなりですが、まず一枚バイクの写真を撮ってみてください。

 
という事で、まずは何もアドバイスなしで撮影!(※設定はオート)
 

 

 

大橋
自分的にはイイ感じだと思います!ただ、バイクを撮影となるといつも似たような写真になっちゃうんですよね。

 

 

高島
目線的にいうと、実はバイクは立っている所から見てる角度が一番カッコよくデザインされていたりするんですよ。

 

大橋
そうなんですか!知りませんでした。
なんというか下から撮ればなんとなくそれっぽく見えるかなと思いまして・・・。

 

高島
(笑)当然、バイクによって撮り方が変わってくるのですがR1の場合、造形のエッジがきいている所を探してアングルを探すヒントが隠されています。
例えばですが、R1のテールカウルのデザインは吹き抜けのような独特なデザインをしていますね。そういった特徴的な部分もしっかりと意識して撮るとまた一味違う写真になります。具体的に言いますと吹き抜け部分のテールカウルを覗き込むと背景がしっかりと見えますね。つまりテールカウルを見たときに背景が抜けて見えるアングルを見つけると、吹き抜け部分の独特なテールカウルのデザインもしっかり伝わるような写真になります。他にも自分がかっこいいなと思うディテールを探してそれを意識して撮ってみてください。

 

 

大橋
全く意識していませんでした・・・。感覚的になんとなく、かっこいいなと感じるアングルはありましたが、造形とかあまり意識してなかったですね。

 

高島
そうですね。なのでコツとしては、まずは自分が立っている所で一番よく見える所を探して、その時に一枚撮った後で目線を下げて違うアングルを探せばよりこだわりのある写真が撮れます。

 

 

高島
では、次はせっかく良い景色も広がっているのでバイクだけでなく景色も意識して撮影してみましょうか!

 

大橋
そうですよね。バイクだけに意識がいっていたので、せっかくの景色が無駄になってしまいますね。

 

高島
こういった景色が綺麗な場所での撮影では、バイクをカッコよく見せるのか、景色を見せるのかをその場で2枚撮ったほうがあとから選べるのでいいですね。またバイクを配置する場所ですが、なるべく景色から遠ざけた方がいいです。例えば、背景に壁がある場合は壁から遠ざけます。図で説明するとこんな感じです。

 

 

大橋
そこまで考えて撮影したことありませんでした。

 

高島
バイクって面であり曲線であり複雑なデザインをされているんですけど、抜けた向こう側にもしっかり形がある(反対側のミラー・風除け・カウルの部分)という所を考えて写真を撮ってみるとよく写ると思います。

 

 

大橋
好きな部分を強調したいなって思いすぎていたようです。

 

高島
全体を写しているんだけどディティールにもこだわってアングルを決めて撮ってあげれば、アップにして撮らなくても景色の中でかっこいい写真になります。

 

大橋
なるほどぉ。

 

高島
あっ!今太陽が出てきたのでバイクの角度を変えてみましょうか。

 

大橋
バイクの角度をどの方向に変えるんですか?

 

高島
マフラー側のカウルが太陽の光を受けるようにバイクの角度を変えてみてください。
同じ場所でも全然違う表情のバイクが撮れますよ。

 

 

 

大橋
おー、確かに光が当たってバイクがくっきり見えるようになりましたね。
天気の状況も気にしないといけないわけですね。

 

高島
そうですね。さらに今だと目線を下げて空の青さとバイクの色が揃ってきているから下からのアングルで空とか雲とか入れてみると良いです。次は、カメラを縦にして撮ってみてください。

 

 

大橋
縦写真だと、また雰囲気が変わりますね!

 

高島
横で撮った場合は広い写真でも良いのですが、縦で撮った場合はもっと寄ってバイクと雲と青空を写してあげるとより良くなりますよ。

 

大橋
天気が良い時ならではの撮り方があるんですね!

 

高島
そうです。あとカメラを撮るときの姿勢も大事です。
両足を斜めにして立つようにすると左肘が固まるので手ブレとかがなくなるし、右手が楽になってシャッターが軽く押せるようになります。

 

 

大橋
なんだか、スポーツを教わってるように思えてきました(笑)
あ、ちなみにカメラの持ち方はどうすれば良いですか?

 

高島
左手でしっかり持つようにホールドして、ズームレンズを調節できるようにしておきます。

 

 

高島
指の先でシャッターボタンを押すのではなく、第一関節で押してあげると押したときのブレがなくなります。

 

 

大橋
本当だ!カメラを自然とガッチリ持てるようになりました!

 

高島
バイクを撮る上で注意したいのが、特にカウル付きのバイクは鏡のように周りの色んなものが写り込んできてしまいます。
余計な線が入らないようにして、そこを気にしているだけでも仕上がりが全然変わってきます。

 

大橋
本当に写真っていろんな所に気配りが必要なんですね。

 

高島
では今レクチャーしたことを踏まえて、まずはバイク全体を入れて景色の中にどう収まるのかっていうのをテーマにして撮影してみましょう。

 

大橋
わかりました!じゃあこのアングルで撮ってみよーっと。

 

■アドバイス前に撮影した大橋の写真
 

■アドバイス後に撮影した大橋の写真
 

大橋
あれ・・なんか良くなってる気がします・・・。

 

高島
背景もしっかり写してバイクも良く撮れてますね。いい感じです!!

 

大橋
高島さんも1枚撮ってみてください!参考にしたいです。

 

高島
わかりました。

 

■高島さんが撮影した写真
 

大橋
・・・これ同じ本当にカメラですか?(笑)

 

高島
設定も全く一緒の同じカメラですよ。(笑)

 

高島
それでは、次のステップに行きましょう。次は景色の中で何を中心に写真を撮るのかが重要になってくるので、画面の中でバイクをどこに配置するのかを考えて撮影してみましょう。

 

 

大橋
いつも画面の真ん中にバイクを配置してた気がします。

 

高島
「景色の中に一台カッコイイバイクがある」と考えるのと「バイクに似合う背景を選ぶ」のかで全然違ってきます。
例えばカタログの表紙だったら画面の真ん中にバイクがいていいんですが、カタログの2ページ目3ページ目のイメージになってきたらバイクを左側においた景色の写真見たことありますよね。そんなカタログの2ページ目のように背景を多く入れて撮ってみたりして、物語を掻き立てる絵になるかを考えて撮ってみましょう。

 

大橋
カタログというとイメージしやすいですね!
確かに真ん中に置いたばかりの写真よりバリエーションも豊かになりますね。

 

高島
まずフォーカスを設定してみましょう。

 

大橋
どこを押せば設定できますか?

 

高島
使ってるカメラメーカーによって変わってきますが、こちらのカメラの場合、ここを押すことで任意のオートフォーカスフレームを変えられます。

 

 

高島
その次に真ん中・左・右などオートフォーカスするエリアを決めます。

 

 

高島
バイクが右にあるならばカメラを覗きながら、右にオートフォーカスを合わせていきます。

 

大橋
なるほど!こうやって合わせていくんですね。

 

 

大橋
じゃあ一度撮影してみますね!

 

■大橋が撮影した一枚
 

高島
さっきより良い写真に近づいてきてますねー!
最初の写真とは違いが出てきてます。大橋さんの写真への気配りが見えてきたと思います!
ちなみに、山が遠くにある場合は下からのアングルはお勧めしませんが、高い山が近くにある場合はこうゆうアングルは面白いですよ

 

大橋
また下から撮ってしまいました(笑)
けどさっきよりかっこよく写ってる気がします。
高島さんも撮ってください。また参考にします!

 

■高島さんが撮影した一枚
 

大橋
かっこいい。

 

高島
絵画の遠近法みたいな感じで対角線の交わるところとか意識しています。
画面の中で対角線で交わる点があるか、どこを画面の中心に置いておけば奥行きが見えるかな〜って、考えながら撮影します。
あとは一つのテクニックとして、カメラを水平だけでなく斜めに傾けて撮るとまた違った見え方になります。
では最後に渾身の写真を撮ってみましょうか!!(笑)

 

 

大橋
うわあーー!緊張します!では高島さんのマネして斜めにして撮ってみます(笑)

 

 

 

高島
おおー!すごく良くなりましたね!いい感じです!

 

大橋
ありがとうございます!(高島さんマネしちゃいましたけど・・・w)改めて色々意識して撮影すると、初めとは全く別の写真を撮ることができるんですね!

 

高島
そうですね。でも一度カメラの知識を聞いてしまったらもう初めて撮った撮り方には戻れなくなってしまいますよね。
今回は色々とレクチャーさせていただきましたが、意外と「何の知識もなく撮ったものが一番良かった」なんてこともあるんですよ!

 

大橋
そうなんですか?

 

高島
はい。知識がないということは100%感性だけで撮った一枚なので、それはそれでとても貴重な写真なんですよ!なので一番初めに「とりあえず一枚撮ってください」と言ったのはそういうことなんです。初めにとっておいた写真は大事にしておいてくださいね。

 

大橋
わかりました!今までカメラを使って撮影したこともありましたが、カメラがこんなに楽しいと思ったのは初めてですよ!

 

高島
カメラの楽しさが少しでも伝わったようで私も嬉しいです!

 
 
 



〈PROFILE〉
高島秀吉

カタログ用のスタジオ&ロケ撮影、国内外でのレース撮影、motoGPライダーのオフィシャルカメラマンなど、バイクにまつわるキャリアは多い。2006、2012年のマン島TTレース撮影に続き、2018年には憧れだったボンネビルスピードウイークを撮影。
プレストコーポレーションでは、多数のカタログ撮影と、現在Instagramで連載中の「見る小説」を担当。
2015年の現行R1デビュー時、当時渡航中のカリフォルニアから三日間だけ帰国し行ったカタログ撮影は思い出深いエピソード。
バイクとバイク好きをこよなく愛する写真家です。

 


 
いかがでしたでしょうか?
 
エントリーモデルのカメラで基礎知識がない初心者の私でも今回レクチャーしてもらった事を意識をするだけでもグーンと写り方が変わったように思います。
 
一枚の写真を撮影するにも色々と考えることがあり「こう撮ってみたらどうだろう」「もっとバイクを撮ってみたい」という探究心も湧いてきます。
 
聞けば聞くほど、とても奥が深く、カメラの楽しさが伝わりました。
 
バイクはツーリングだけではなく、カメラを使ったこんな楽しみ方もあります。
皆さんがツーリングスポットへ行った際は、カメラで自分のバイクの思い出の一枚を撮ってみてはいかがでしょうか。
素敵な一枚が撮れることを願っております。
 
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