2018.03.09

乗り手をまだ見ぬステージへと誘うYZF-R1

YZF-R1



今年で20周年を迎える「YZF-R1」。発売当初より異彩を放ち、他を引き離す圧倒的な存在感で不動の人気を誇る。多くのライダーがR1に魅せられる理由について、関東最大級のヤマハバイクディーラーYSP川崎中央の代表取締役 金子靖緒さんと同店技術統括の三浦勝巳さんに聞いた。

 

ー 所有していることがステータスになる、それがR1 ー

 

まず二人が口を揃えるのはその”所有感”。揺るがないアイデンティティと、他のどんなバイクに比べても見劣りしないその姿に、「ヤマハの最新モデルに乗りたい」ではなく「R1に乗りたい」と選ばれ続ける。「国産で唯一アイデンティティが完全に確立しているのがR1。あたかも作り手が後ろに立っているかのような、ひとつの考えに基づいた”ソウル”がある。そんな作り手の魂が感じられるバイクで、他とは違う非常に強烈な色気を発していますよね」と三浦さんは熱く語る。乗る者を満足させ、所有していることがステータスになる唯一のバイク、それがR1なのだ。

 

ー 性能進化で他を引き離す、「人機官能」が具現化されたバイク ー

 

既に確立された世界観を持つR1だが、2015年に新型が発売され、その性能進化によって他メーカーを圧倒的に引き離した。電子制御の介入によって、サーキットでスムーズかつ確実にタイムが出せるようになったのだが「介入をまったく感じることなく乗れるんです。普通に走ったらタイムが出ているという感じ。以前のR1で攻めに攻めて出したタイムが新型ではならし走行中に出た、なんて話しも聞きますよ」と金子さん。

 

 

一方で、ライディングスキルの高い人の中には『誰でも乗れるから面白くない』という人もいるというが、そうではないと三浦さん。「今よりさらに高いところへ手が届くためのツールであり、さらなるタイムアップを求めたときに最良の選択肢がR1なのだと思います。異次元の領域まで簡単に連れて行ってくれるんです」ヤマハが追求するモノづくりの哲学である「人機官能」が見事に具現化されたバイクなのだと言う。

 

ー 楽しみ方は人それぞれ、どんなライダーも懐深く受け入れる ー

 

ここまで聞くと初心者には敷居が高く、手の届かないバイクのように感じてしまうのだが、意外にもYSP川崎中央での新型R1の予約は、その半数近くが初心者だったという。「2015年の性能進化は非常に転機になりました。R1の楽しみ方、使い方が大きく変わった。電子制御が乗り手をアシストしてくれるので、初心者でもリスク少なくスピードを出せるようになりました」その楽しみ方がサーキットだけでなくツーリングや街乗りにも広がり、街乗りユーザーにも非常に満足度が高いのだと金子さん。「楽しみ方は人それぞれ、好きな楽しみ方をすればいい。新型R1はこれまでの中で最も安心してどんなライダーにもおすすめできるバイクです」と言いきる。

 

ー 乗り方に合わせて最適な準備を ー

 

今や誰にでもその門が開かれているR1、だからこその注意点も伺った。使い方が変わればメンテナンス方法も変わる「もともと街乗り用ではないので、ストップ&ゴーばかりだとバッテリーに負担がかかります。その分メンテナンスは重要です」と金子さん。

乗りやすくなったとはいえR1を所有しているということは大型犬を飼っているのと同じこと。例えば”ならし運転”ひとつとっても違う。「元気よく走らせてください。速く走らせた方がクーリング(冷却)がいいんです。ある程度スピードを出してエンジンに負荷をかけることが重要。最高出力発生回転数の半分くらいで走る、それがR1の”ならし”です」と三浦さんは笑う。
どんな乗り方をするにせよ、サーキット最速のマシンに乗る以上、それなりの準備や知識を持つことは必要だろう。それさえ理解していればR1は乗り手をまだ見ぬ高みへと連れて行ってくれる。

 

 

サーキット最速でありながら、決して敷居の高いバイクではなくなったR1。サーキットで速さを追求したい人はもちろん、街乗り用としても満足して乗れる1台となっている。是非R1でまだ見たことのない一つ上のステージへ上ってほしい。

 

 


 


〈PROFILE〉
金子靖緒さん

1970年生まれ。関東地区最大級のヤマハ専門店YSP川崎中央の代表取締役として総勢12名のスタッフを束ねる。どんな疑問や質問にも当たり前に答えられるプロショップであるために、常にお客さまと同じ目線で接客することを心がける。

 


〈PROFILE〉
三浦勝巳さん

1968年生まれ。16歳からレースで走り、自身の所属チームの販売店で働き始める。いくつかのバイクショップを経て2003年にYSP川崎中央へ。バイク整備歴は30年以上というベテラン整備士。豊富な知識量と技術力への信頼は厚く、修理や製作工程の一部始終を見せる三浦さんのブログはファンも多い。