TMAX530リポート|株式会社プレストコーポレーション

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TMAX530リポート

記者から見たTMAX530

2012年2月7日、国内メディア向けに千葉県袖ヶ浦市にある「袖ヶ浦フォレストレースウェイ」で開催された、TMAX530の試乗会。
各メディアから取材に訪れた記者・ジャーナリストの方々に、TMAX530の印象を伺いました。

フリーランス/柏秀樹さん

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すごい大雨だったけど、走りはすごく楽しかった。スタートから5000回転あたりまでの領域で、コミューターにありがちなアクセル操作と加速のタイムラグが大幅に減っているから、アクセルを開けた分だけリニアにスピードが乗ってくるんです。その要因は、ホイールとかドライブベルトの動き出しの軽さ、そしてアクセルを開けていくと感じるトルクの厚み。エンジンのドライバビリティだけでない、足まわりや駆動系軽量化との合わせ技なんだね。



530ccという排気量にも秘密があります。650ccや700ccに増やせばもっとパワフルに速くできるけど、当然エンジンも車体も大きく重くなる。そうすると当然ハンドリングに影響が出るし、ふだんの車両出し入れや取り回しも辛くなる。だからTMAX530は、街(Town)で日常的に使うことを前提に、排気量・パワー・重量を最高(MAX)のバランスですり合わせ(Tuning)た。つまりTMAX=Town MAXであり、Tuning MAXなんですね(笑)。

車体、足まわりについては、まだ詳しく語れませんが、進化したエンジンに見合うだけのスタビリティを備えていることは確か。ホイールやリア周りの軽量化でバネ下重量が軽くなり、サスペンションの追従性が向上。さらにフロント荷重も増して、操縦安定性がさらに良くなった。エンジンと同様、特別大きな変更点はないけれど、その積み重ねがユーザーメリットとしてわかりやすい恩恵をもたらしています。

スポーツとは、必ずしもサーキットやレースのような環境、速度域を意味するものではありません。「走る、曲る、止まる」という基本動作のひとつひとつがキビキビして気持ちいい感覚。TMAX530で味わえる走りの楽しさは、まさにそれなんです。

ただ、そんな理屈なんか抜きで単純にかっこいい、乗りやすいって感じて乗ってもらえれば、それでもいい。気軽なコミューターとしての本分でもあるしね。だけど、ほどなく気づくでしょう。もうTMAX以外のコミューターには乗れなくなった自分にね。

二輪車新聞/猪首俊幸さん

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最近、オートマチックバイクやスポーツスクーターが増えていますが、TMAXはその草分け。4代目の530も、歴代モデルが踏み固めたオリジナリティを受け継ぎ、裏切らない進化を遂げていると思います。ヤマハらしいよね、こういう狭いところで強力な存在感を発揮するバイクづくり(笑)。VMAX、セロー、SR、マジェスティ…YZF-R1だってそうでしょう。他社がやらない分野を開拓し、地道に根を張り、絶対的なナンバーワンであり続ける。その姿勢が大好きなんです。



今回の530は、雨の中の試乗だったのであまり多くを語れませんが、振り回して乗れる安心感があります。車体や足元がしっかりしているので、つい路面状況を無視して肩から切り込んでいく、体ごと曲がっていく乗り方になってしまった(笑)。
さすがにアクセル全開とはいかないけれど、排気量アップの効果も実感できた。もともと車体の大きさや重さを感じさせるモデルではありませんが、より軽快というか、アクセルを開けた分だけスピードがツイてくるので、すごく楽しいし気持ちいい。
外観やデザインは、かなり変わった印象。例えばドライブベルトがはっきり見えるスイングアーム。削り出しっぽい質感の軸受けにテンション調整機構も付いていて、いかにもスポーツバイクらしい。そそられますね。ボディカラーはツヤ消しのガンメタがいい。ちょっと色味が違うグレーをフェンダーとかカウルのあちこちに使って微妙な変化を付けて、ステルス戦闘機みたいな雰囲気が感じられます。こんなに楽で、速くて、かっこいい530は、市街地最強かもしれません。

とはいえ、やさしい印象も兼ね備えたバイクなので、案外女性にも似合うと思いますよ。それなりの身長は必要でしょうが、颯爽と乗りこなしてくれたらシビレますね。ただ、どんな人が乗るにせよ、カスタムスクーターのように手足を投げ出す乗り方はTMAXに似合いません。スマートで男前な乗り方を、自分なりに研究してほしいと思います。

タンデムスタイル/
小島好泰さん・畑中優子さん

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TMAX530は、これまでよりも少しマルくなったように思います。コミューター的というか、より幅広い人たちを狙ったデザインじゃないかという印象です。

それは見た目だけじゃなく、性能面でもそう。排気量が上がって、性能面で敷居が高くなったのではなく、むしろ扱いやすくなった。私はタンデムで乗ったんですが、排気量が上がった分、下からしっかり押し出すようなトルク感があって、すごく安定感があります。伸びもスムーズで、ツキがいいというか、ストレスなく回転が上がっていく感じ。





つまり全体のバランスとして、速さを追求するより、楽しく快適なスポーツを求める傾向が強まったんだと思います。けっしてスポーツ性がスポイルされたわけではないので、性能も外観もカドがとれて完成度が上がったという方が正しいかな。

キャラクター的には、体格のいい男性がソロで乗るのが一番似合うでしょうけど、使い方から言えば、タンデムでもまったく不満はない。コミューターならではの多様な楽しみ方ができるスポーツですね。

そういう意味で、530はビッグスクーターユーザー、スポーツバイクユーザーどちらにとっても魅力的なモデルだし、現行モデルよりもっと若い層、20代後半から30代にも人気が高まるんじゃないかと思います。(小島好泰さん)

後ろの乗り心地はいいですよ。シートの固さがちょうどよくて身体が安定しますし、グリップも握りやすく、急な加減速でも安心して身体を支えられます。(畑中優子さん)

モトチャンプ/松下ヨシナリさん

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松下ヨシナリ氏が5月27日マン島TTレースの予選走行中、不慮の事故で他界したとの訃報がございました。
松下氏には生前、弊社もご協力を頂きました事をスタッフ一同深く感謝致しますと共に、志半ばで他界された松下氏のご冥福を心よりお祈り致します。


歴代TMAXは、例えば1日500kmのツーリングを快適にこなすことができるし、山道を走らせても楽しめる。街なかの移動だって得意だし、スーツ姿で乗ってもよく似合う。何にでも、どういう状況でも、快適に対応できる乗り物だというところが魅力なんです。530は、その能力のすべてを正常進化させた最新モデル。けっしてオーナーの期待を裏切ることはないはずです。
試乗した時はひどい雨だったので、両輪にしっかり荷重をかけて走ることができなかったけれど、ヌルヌルした接地感のない不安をほとんど感じませんでした。むしろ、前後15インチのノーマルタイヤでこれほどのウェット性能が出せるのかと驚いた。アクセルを開けても閉じても挙動が安定しているし、特別な技術を持たなくてもふつうに乗れてしまう。おそらく、重量バランスや足まわりのアライメント設定、サスペンションのセッティングなど総合的にじっくり煮詰められているからでしょうね。それともうひとつ、雨の中で気づいたのはABSのナチュラルなフィーリング。リア側から先に効くような感じで、唐突感がなく、ABSになじみのない人でも落ち着いて対処できると思います。
そんなわけで、路面状況は残念でしたが、だからこそ素性が正直に現れたと考えれば、530の熟成度合いは相当高いと思って間違いない。外国製の対抗モデルもありますが、完成度という点で、530はさらにアドバンテージを広げたと思います。早くドライコンディションで走らせてみたいと、よけい楽しみになりました。

でも530について、私が一番気に入ったのはデザイン。前・横・後ろ、どの角度から見てもすぐにTMAXだとわかる、個性的なスタイリング。R1やR6の流れを踏襲するようなキリッとしたフロントマスク。リアアームやテールランプ周辺の作り込みが、いかにもヤマハらしくてかっこいいでしょう? スクーターにスポーツ性能なんて重要じゃないという人は、見た目で判断しても、お買い得だと思いますよ。