ホームプレストマガジン > 難波恭司のおでかけ★YZP&PRESTO Racing report
スターティンググリッドにて

春のオートポリスって・・・

今年は春の開催となったオートポリス。昨年までは夏休み時期の開催で多くのファンが詰め掛け、まさしく暑くて熱いレースが繰り広げられられていましたが、今の日本は「春」。しかも暖かな日差しが生命の活動を助長し、植物からは新たな息吹を感じ、身も心も活動的な気分にさせてくれる季節の開催です。
YSP&PRESTOレーシングの中冨伸一選手は、開幕戦「鈴鹿」での不運から脱するため事前テストに望んでいました。通年ならばオートポリスはレース開催時のみ訪れ、テスト無しの「ぶっつけ本番」でしたが、今年はタイヤ供給を受ける「ダンロップ」主催の事前テストに参加して万全を期したようです。
昨年までの夏とは違い、この時期の朝夕は冷え込みもある事からエンジンにとっては好都合なのです。夏の暑い時期に標高の高い場所であれば、薄い空気が更に膨張してしまう事からエンジンパワーは発揮できなくなります。同じ気圧でも気温が低ければ酸素密度が増えるため、若干のトルク・アップが期待できるので、アップダウンが激しくテクニカルなオートポリスでは好タイムに繋がりやすいのですね。ただし皆同じ条件となりますが・・・。

事前テスト

前記したレースウイーク前に行われたテスト。ここでは昨年のベストを大きく更新し、昨年のポールタイムを上回る事でチームも意気揚々。'04 YZF-R1のポテンシャルを改めて再確認しながらも、レースを想定したロングランや、そこから柔らかめのタイヤをチョイスしてタイムアタックなど、レースウイークのシュミレーションまでもこなし、充実した内容で今回のレースを迎えてたのでした。

好天に恵まれたウィーク

とても春らしい好天に恵まれたレースウィーク。午後になると、若干風が強くなるものの空は晴れ渡り、安定した天候はどのチームにとっても大変ありがたい状況。フリー走行よりは下がってしまった気温だったが、条件としては悪くない。
YSP&PRESTOレーシングの中冨伸一選手は事前テストでマークしていたタイムを1回目の予選ででマーク。このタイムで既にコースレコード。クラス全体のタイムも上がっていた事から、この時点でポジションは6番手となっていた。この時はまだ決勝用タイヤなので、午後に行われる2回目の予選に向けタイヤチョイスを変更し、更なるポジションアップを狙うことに・・・。
風は冷たいながらも路面温度も適切で、予選2回目後半に投入予定の予選用タイヤでのアタックに期待が高まった。
レギュレーションにより、2回の予選と決勝レースで使用できるスリック・タイヤ(ドライ・コンディション用タイヤ)は3セットに限定されており、一度チェックを受けたものは原則として変更できない事になっている。このため走行直前までタイヤチョイスを悩むのだが、そこは事前テストで確認済みなので自信を持って望めるはずだった。
迎えた予選2回目後半。予定通りにピットインし、前後フレッシュ・タイヤに交換してアタック開始!私はオートポリス攻略のポイントととなるコース中盤の左高速コーナーでストップウオッチ片手に見守っていました。2周目・・・3周目・・・よし次こそ!あれっ?もうちょっと!・・・。やや「力」が入りすぎてしまったのか?残念ながらタイムアップならず、13番手の4列目からのスタートとなってしまいました。
ただし予選タイムは強烈に拮抗しており、中冨選手の前1秒間に10名のライダーがいるという激しさ。レースとなるとストレート・スピードが勝るマシンが優位に立てるので、前回鈴鹿でトップスピードをマークしていた'04 YZF-R1ならば、間違いなく上位に食い込むチャンスがある!と、決勝レースでの中冨選手の奮起に期待したところです。

決勝レース

朝のフリー走行でもフレッシュ・タイヤは使うことが出来ないため、予選で使用したUSEDタイヤでチェック。レース周回数を超えたタイヤでもタイムはマズマズ。レースは誰が引っ張るか?ライダー間の意地と意地の張り合いにレースの興味は注がれました。
レーススタート!4列目から見事なジャンプアップを見せた中冨選手。トップグループは序盤からハイペースながら、毎周順位を入れ替える激しさ。中冨選手も必死で食い下がるも、僅かながら離され気味。このまま離されてしまうのか・・・と思った矢先、前を行く伊藤選手に引っ張られるようにペースアップ。
その伊藤選手とは激しいブレーキング争いがあり、なんとマシンのスクリーンは割れてしまうほどの攻防が繰り返された。そしてレース終盤はトップよりも速いペースで周回し、トップから遅れること約7秒でチェッカーを受け6位入賞をゲット!レース中のベストタイムも予選を上回っており、なんとか前回の不運から脱することに成功。やっと今年のスタートを切れたような気持ちになれました。

マシンのポテンシャルはこれから♪次回筑波は、昨年表彰台に立ったサーキットなので中冨選手も得意とするコース。これから'04 YZF-R1本領発揮と行きたいところですから、是非みなさんも応援に駆けつけて頂きたいですね♪
そういえば既にYZF-R1を予約されている方も多いと聞きました。サーキットで活躍する勇姿を、とくとご覧頂きたいところです。引き続き応援をヨロシクです!

[update:2004/4/29]

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あそこでこうなってる
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繰り返されるディスカッション
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走行データーチェック中
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さぁ! アタック開始
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いざ!−コースイン
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'04 R1は2本出しです
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そしてライバルのタイムが気になる…
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整備用アイデアです
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前向き後ろ向き
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走行前の集中
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集中を高めてます
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私がコントロールしてます

難波恭司プロフィール

1963年3月8日生まれ
'81 18才で草レースを始める/'83 ノービスライセンス取得/'85 鈴鹿4h耐久レース 3位/'86 国際A級昇格 ヤマハ契約/'87 TZ250の開発テストに携わりながらレース参戦始まる/'92 ファクトリーマシン TZM250開発テストに携わる、全日本選手権 初優勝 250cc/'96 GP500マシン開発テスト携わる/'98 代役としてWGPのGP500へ年間 5戦参戦 鈴鹿では予選2位 決勝5位/'02 現在はモータースポーツ普及活動など、モーターサイクルの「伝道師」として活動中。特に今年は'07YZF-R1でレース参戦を計画中。
ライダープロフィール

中冨伸一 (なかとみ しんいち)

1978年 10月 30日(24歳)血液型 A 型
'96年: 九州選手権GP250ccチャンピオン/'97年: 全日本選手権国際A級GP250ccランキング15位/'98年: 全日本選手権国際A級GP250ccランキング11位、西日本エリア選手権GP250ccチャンピオン/'99年: 全日本選手権国際A級GP250ccランキング4位/'00年: 全日本選手権国際A級GP250ccチャンピオン/'01年: 全日本選手権国際A級GP250ccランキング11位/'02年: 全日本選手権国際A級GP250ccランキング8位