ホームプレストマガジン > 難波恭司のおでかけ★YZP&PRESTO Racing report
霧のSUGO

みちのくシリーズ

8月末の前回オートポリスから、今回はみちのくSUGOへと本州縦断紀行となりました。その東北地方は夏の日照不足が懸念されており、これから迎える収穫時期が心配されてます。

いやいや本当です!金曜日の移動をしていた私は、だんだんSUGOに近付いていくと怪しい雲が・・・。そして東北道を福島付近に差し掛かると雨が降り出してしまいました。本当に太陽の光が恋しくなる雰囲気でしたが、天気予報で伝わる情報は台風の情報。幸い本州上陸はなかったものの、刺激した梅雨前線は元気一杯。さすがの難波さんもこんな状況ではバイク移動は遠慮してしまいました・・・台風の進路によっては無謀ですからねぇ。

大詰めのR2-1 SUGO

土曜日の予選日。雨は止んでいるものの、サーキット周辺道路からサーキットへ入り、レーシングコース朝へ向かうと何やら雰囲気が違う。あたりが真っ白!!
そう霧・・・というか雲の中のよう。これでは走行不能。SUGOの規定では「コントロール・タワーからハイポイント・コーナーが見えない状況では中止」というのがあり、まさしくその状況。
スケジュールでは600ccクラス、125、250cc、JSB1000クラスへと予選は続く予定ですが、朝から「さっぱり」中断。時間が経つに連れチームやライダーは「ヤキモキ」状態ですが、こればっかりはどうしようもなし。こんな時って時間通りに準備をし、身体をほぐして集中力も高めてスタンバイするのですが、いつ霧が晴れてスタートするか分からないと、自分をコントロールするのが大変だったりします。突然始まってしまうコースインで慌てない為にもリラックスが必要だったり、意外と大変なのですね。

どうなるか?とまち続けていたら、JSB1000クラスは遅れながらもスタートするとの事。
回復した視界に各ライダーもコースイン開始!まるで雲の中のような状況でしたから空気も湿っぽい・・・。路面状況も怪しいのですが、YSP & Presto Racingの中冨選手も徐々にタイムアップ。前回のオートポリス後、プライベート・テストに訪れていたチームは、後半戦への勢い付けを考えていたのでしょう・・・。

結局ポジションは8番手。例のレースウィークで使えるタイヤが3セットに限定されている為ちょっと我慢でしたが、予選1回目トップの渡辺選手は最終ラップにトップタイムを記録したので、禁断の2セットを使ってしまった事が理解できましたね。他にも数名のライダーは禁断の作戦に出てタイムアップしていましたが、確かにこの天気、いつガスが掛かって中断するかも分からず、予選2回目に関してもコンディションの保証はないので勝負に出る気持ちになるのですね。
SUGOのレースはスタート後、1コーナーまでの距離が短い事とコーナーがきつく回り込んでいる事。そしてバックストレートまで抜くチャンスが少ない事からスタート・ポジションが大切なのですね。こんな事を踏まえると、今年は予選の戦略が難しくなっていると言えます・・・。

そして、前回チームの状況を心配してか?吉川選手も応援に駆けつけていましたが、何やらアドバイスを・・・。経験上、先輩との会話が精神的な助けになる事は理解している吉川選手。ちょっと声を掛けるだけで不安な面も何処かへ飛んでいく事になれば良いですけどね。
そして続く2回目の予選でしたが、250ccクラスが始まろうとした時に現れ始めたガス軍団。あれよあれよ・・・という間に視界を遮り、またもや雲の中へと逆戻り。

結局250ccクラスだけは一度も予選を走る事無く1日が過ぎ、日曜日朝に持ち越される事となりました。当然JSB1000クラスも2回目の予選は行なう事無く終了し、1回目の成績でグリッドを決める事となり、「まんまと」作戦成功した渡辺選手でしたが、チャンピオンへ「王手」を掛けている北川選手を阻む事が出来るのだろうか・・・。そして前回のオートポリスで精神的に不安定だった「中冨選手」の復活は?
何より天候の復活を願うばかりでした。

決勝レース

一夜明けた朝。そこは昨日とは大きく違う秋晴れ?の青空が広がっていました。もちろん今年最後のイベント「難波さんと走るプチ・ツーリング」もありましたから、そこは難波パワーが利いたのでしょう・・・。

スタートは2列目の1番イン側・・・。実はSUGOのイン側スタートは厳しいのです。そう、イン側から1コーナーに進入しなければならず、行く手を遮られやすいのと、ブレーキングも手前になり勝ちなのですね。この心配なスタート前、グリッド上で「吉川選手」が「中冨選手」へ肩を叩いての何やらアドバイスらしい一言を・・・。

そしてスタート!ありゃっ!?それは何処か見覚えのあるスタート失敗のウイリー・・・。そうかぁ、吉川選手がアドバイスしたからスタート失敗のウィルスが・・・と言うのは冗談ですが、実は路面も右側へ傾斜しているので、ウイリーするとバランスも崩しやすいのです。

なんとか挽回しようと必死でライディングする「中冨選手」。レース後半のタイヤも体力も厳しくなった時点でアタック開始。ポジションを上げてのチェッカーは、チームも中冨選手自身も納得の行くレース内容でした。私達もの声援も届いていたのでしょう・・・。

トップから15秒遅れの5位は物足りないかも知れませんが、今回のレースはスタートで遅れながらも必死で挽回し、その闘志を強く感じる事が出来たので、次の最終戦TIへ向けて期待できるように思えます。結果は簡単ではないものの、常に前を見続ける事の大切さを実感していますから、迎える最終戦を楽しみにしたいですね♪

最終戦、現場への応援をよろしく!

番外編、プチ・ツーリングに続く

[update:2003/09/30]

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コースイン出来ず・・・
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やっとコースイン!
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アドバイスは心強い
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8耐r1と、なんばr1
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晴れ渡った日曜日
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スタート前のアドバイスは 吉か・・・
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集中
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レース観戦はvipで
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レース後のピットでは

難波恭司プロフィール

1963年3月8日生まれ
'81 18才で草レースを始める/'83 ノービスライセンス取得/'85 鈴鹿4h耐久レース 3位/'86 国際A級昇格 ヤマハ契約/'87 TZ250の開発テストに携わりながらレース参戦始まる/'92 ファクトリーマシン TZM250開発テストに携わる、全日本選手権 初優勝 250cc/'96 GP500マシン開発テスト携わる/'98 代役としてWGPのGP500へ年間 5戦参戦 鈴鹿では予選2位 決勝5位/'02 現在はモータースポーツ普及活動など、モーターサイクルの「伝道師」として活動中。特に今年は'07YZF-R1でレース参戦を計画中。
ライダープロフィール

中冨伸一 (なかとみ しんいち)

1978年 10月 30日(24歳)血液型 A 型
'96年: 九州選手権GP250ccチャンピオン/'97年: 全日本選手権国際A級GP250ccランキング15位/'98年: 全日本選手権国際A級GP250ccランキング11位、西日本エリア選手権GP250ccチャンピオン/'99年: 全日本選手権国際A級GP250ccランキング4位/'00年: 全日本選手権国際A級GP250ccチャンピオン/'01年: 全日本選手権国際A級GP250ccランキング11位/'02年: 全日本選手権国際A級GP250ccランキング8位