ホームプレまぐ! > 藤原広喜のエンデューロ参戦記
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今回はスタッフ…のつもりだった

エルニドで怪我をした左足(実は両足)は日高で完治?したのだが、その後同じ部分を少し打っただけで内出血がひどく、腿が腫れて痛くて痛くて歩けない状態になってしまう。
表面に内出血が見えれば血を抜いてもらえるのだが、奥になるとなかなか簡単に抜いてくれず、湿布や塗り薬、飲み薬で治すしかないのだ。その後スクールで軽く打ってまた内出血。レース前日までは絶対に走れない状況だった。レース当日も似たような感じで内出血により膝が曲がらず、シート後方にしかシッティングできない状況だった。
なので、本気で1周したらリタイヤし、スタッフになろうと思っていたのだ。今回はオーストラリアチャンプのダミアンスミス選手。GNCCからはスティーブハッチ選手が。国内からは小池田選手、尾崎選手、Ken2監督が参戦するので、見るのもいいなと思っていたのだ。見る機会なんてめったにないことだから、見たい気持ちもあったし。そんな気持ちでの選手紹介、そしてスタートとなった。 そんな気分に反してレースに対するイメージは非常に良いものがあって、失敗が頭をヨギルことなくポジティブなことしか考えられず、イメージトレーニング(頭ん中)でも13分で1周するほど仕上がっていたのだ。
夕べはステファンエバーツに色々アドバイスいただいたし。彼は日本語できるんだね。流石ステファン!!
なので、100%レースを捨てたわけでもなかったのだ。

日章旗が振られ、スタート!!

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左:埋もれたフジワラを探せ!! 右:痛みをこらえつつジャ〜ンプ!。

完璧なスタートのはずがフロントが浮き躊躇している間に遅れ、10番手ぐらいで2コーナーを駆け抜けた。今回のスタートの失敗は、エアクリーナーの右サイドカバー内に穴を開け(ダートスポーツ1月号参照)パワーアップしたのが原因のようだ。体感も良い感じだ。ただエンジンパワーにリアサスが柔らかすぎ、フロントが浮いたものと思われる。エンジンパワーに応じてリアサスのセッティングも変えなければならないのだ。全てはバランスなのだ。
1周目、何度か足に痛い目を遭いながら帰ってきた。痛い思いをする度に足が曲がるようになってきている。良いリハビリなのか?そう言えば痛くないリハビリなんてなかったな〜なんて思いながら、リハビリ、リハビリと言い聞かせる。曲げない限り痛みはないし、力も入る。できるだけスタンディングに心掛けよう。
普段は座りっぱなしの俺なので、なかなか難しい。腕もあがって来た。大きく呼吸をしながらポジションチェックし、力を入れない走法に徹する。コースはと言うと、毎年恒例のすり鉢エリアで順位が入れ替わっている。今回はここがポイントだ。SUGOの社員としてはスクールのエリアでもあるし、ラインはいっぱい知っている。でもレースになると路面状況も悪いし、マシンがラインを塞いで思うようには走れない。ここへ来るまで体力を温存し、この難所を上手く切り抜ける作戦にしよう。それでもヘロヘロなのだが・・・。
いずれ普段から疲れない走法を身につけなければならないってことさ。SUGOのスクールはその走法を身に付ける内容で開催いたしております。(宣伝宣伝!!)ステファンからの天の声も教えて上げるよ。
(これはレース前日に見た夢ですから。でも、僕の頭にないことまで色々教えてくれるんだよな〜。不思議だね)

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左:何故かカメラ目線。 右:だいぶリハビリが効いてきた。

トラブルに見舞われるも、上出来か。

なんとか周回を重ねることが出来、6位ぐらいを走っているようだ。ピットスタッフもさほど本気ではなく、のんびりムードだ。そんな中でのピットストップ。給油である。

“早く早く!!”
えっ?大丈夫なんですか?

そんなやり取りをしながら、ピットアウト。この頃から尾崎君とのバトルが始まる。そのうちマサトンまで捕らえて、S,ハッチ選手のリタイヤ、D、スミス選手のリタイヤで2位まで浮上。出来すぎである。
ま〜出来すぎもここまでで、自分の管理するMXコースの網に捕らえられる。諦めかけたが後続とのタイム差が結構あり、なんとか一桁には入れそうだ。
コース役員とお客さんの力を借りてマシンを倒し、タイヤを回転させ、何とか外そうと試行錯誤。そうこうするうちにチームスタッフが駆けつけ、ハサミで切って再スタートができた。あとでラップタイムを見ると7分ぐらい掛かったようだ。
ただ再スタートの際に右脹脛にガソリンが零れ落ちたらしく、そのあとヒリヒリ痛いこと痛いこと。左膝の痛さを忘れるほどだ。…これが良かったのか???
またリアブレーキが効かなくなり、結局マサトンと裕太郎に抜かれて4位でゴールした。
網に捕らえられたのは悔やまれるが、怪我を思うとやはり上出来なのだろう。
タイムキーピング制のいいところは、移動区間で休めること。体力を取り戻してテストに挑めるってとこ。
メリハリがあり攻めることも出来るし、ゲーム感覚で且つ計算しながら真剣に取り組める。いつもの耐久エンデューロとはひと味もふた味も違った楽しさがある。だから面白いんだな〜。
攻めすぎて藪の中に突っ込んで、復帰に手間取ったりもしたがまずまずの走りだった。
マシンは木古内、VEGA月山と川が多かったので柔らかめのセッティングだったが、リアの1Gを標準に戻し挑んだ。結果はバッチリ。ベストセッティングであった。
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左:怪我の具合からすれば上出来だ。 右:結局WR250Fがまたしても表彰台独占。

総合結果

1位鈴木 健二ヤマハYZ125
2位高橋 政人ヤマハWR250F
3位内山裕太郎ヤマハWR250F
4位藤原 広喜ヤマハWR250F

セッティングデータ

タイヤフロント:ミシュランコンペIV 90/90-21月山で使用したムース
リア:ミシュランコンペS12 140/80-182回使用した120ムース
サスペン
ション
フロント:油面を130mmに。今までは間違っていたようだ。
ブレ—キング、コーナーリング時は最高。但し今回のようなMXでのジャンプは底突きする。
リア:1G=100mmその他、前回同様
エンジンエンジン:'06
キャブレター:'05 ノーマル
マフラー:トムス チタンマフラー05  94db
その他ハンドル:ステルス ランディー Low
ブラケット:ステルス3本ボルトタイプ
ハンドルは、実質ノーマルより10mmぐらい高い

今回完走できたので、来週はWONET最終戦のW-ED(オンタイム制)に参戦じゃ〜!!にゃ〜!!

藤原広喜プロフィール

1962年1月29日生まれ
岩手県一関市出身。'78 高校1年の時にミニエンデューロに初出場で初優勝!トライアルでジュニアに昇格/'82 にモトクロスデビュー/'83 全日本で2回優勝しノービスクラス東北チャンピオン/'84 全日本で2回優勝しジュニアクラス東北チャンピオン/'85〜'90 5年間で国際B級として東北チャンピオンを3回獲得。この間出身地に近い藤沢スポーツランド設立に協力/'91 国際A級昇格。エンデューロに初参加し「日高2Day'sエンデューロ」3位入賞/'93年からヤマハと契約し「日高2Day'sエンデューロ」で優勝。USA BAJA1000に出場するも残念ながらケガの為リタイヤ。しかしロサンゼルスで楽しい入院生活を送る。他にもエンデューロスクール、マーシャル、デモンストレーション等で活躍しながら、ヤマハ発動機販売(株)の普及活動、ライディングスクール藤沢スポーツランドの運営に協力/'95 「ISDE(インターナショナル6Day'sエンデューロ)ポーランド大会」に初出場し175クラス95位で完走/'96 「ISDEフィンランド大会」に出場し昨年同様日本人2名完走、125クラス46位でシルバーメダルを獲得。またアメリカ・ネバダ州で開催された「ペガスTOリノ」では5位入賞を果たす。/'97年、「ISDEイタリア大会」に出場し、125クラス86位でシルバーメダルを獲得/'98 WR400Fの普及の為、(株)プレストコーポレーション及びヤマハとライダー契約を結ぶ/'00 「ISDEスペイン大会」に出場、175クラス65位でシルバーメダルを獲得/'01からはWR250Fの普及の為(株)プレストコーポレーションと契約。またスポーツランドSUGOのオフロード部門に社員として在籍しSUGO 2Day's ENDURO などの運営に携わる/'06 初の日本代表チームとして「ISDEニュージランド大会」に出場、22カ国中15位、個人としてE1クラスで63位シルバーメダルを獲得