ホームプレまぐ! > 藤原広喜のエンデューロ参戦記
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例年であればSUGO 2DAYS EDが終わってから、ここ東日本2DAYS EDまで少しはバイクに乗る時間ができるのだが、今年はというと3月に2DE4月全日本MX開催5月末のMX世界選手権に向けての準備などがあり、まったくと言って良いほどマシンに乗る暇が無い。ライダー的にはレースに出場する状態ではないのだが、このハードなレースをこなしておけば、以降今年のレースは楽に走れるので、無理をしての出場となった。
というのもこの東日本2DEは、ハイスピードのギャップで休むところが無いコース。
ここを走ればスピードに対して目がついて行けるようになったり、いろんなシュチィエーションがあるので、初レースには最適なレースなのである。それも2DAYSなのだ。
マシンはというと、慣らしで?ダートスポーツ誌の取材を少々、走行距離で20Km走った程度である。
そのときの印象は、とにかく軽いサスペンションがよく動く
“うわ〜こりゃ良いわ!"楽しくって仕方がないね。
軽くって、右へ左へ、ヒラーリ、ひらひら。マシンコントロールが楽〜に出来て、どこをどう改良したのか?今年も進化しているWR250Fである。
そしてサスペンション!!フロントもツッパリ感が無くスパスパ入ってくれて、特にコーナーの突っ込み時のブレーキがよく効き、ブレーキングからのコーナーリングがスムーズに移行できるのは嬉しい限りだ。
昨年YZのサスペンションにWRのスプリングを入れて走っていたが、それに似たサスペンションに仕上がっており、昨年AAGPにオーストラリアからダミアン スミス氏が来日したときに「サスペンションはノーマルで充分だよ」と言っていて"本当?"と聞いたことがあるが、今回乗って、俺も同じ事を聞かれたら「ノーマルで充分だよ」と本心で同じように答えると思うよ。

マシンの仕様

                    
タイヤ
雪解けの噂があり、パンク覚悟のチューブで挑んだ
フロント ミシュラン コンペIV 90/90-21 チューブ・0.7Kg
リア ミシュラン S-12 140/90-18 チューブ・0.7Kg
サスペンション
前後ノーマルのままで、減衰力の圧側を前後とも3段締めこんだ以外、まったくのノーマル仕様。
エンジン
セッティングを変えずに、軽量化とパワーUPを得られた。
キャブレター ノーマル
マフラー トムス製チタンマフラー
その他
ハンドル ステルス ランディーLow ノーマルブラケットにテーパーを取り付ける為に下駄を入れたので、1.5cmほど高くなっている
ハンドル
ガード
HWK製フルガード このコースはウッズが多く、ハンドルエンドからのフルガードでないと、怪我をするのでこれをチョイスした

強豪勢ぞろいの参加ライダー

参加ライダーは、九州からWONETのNo 1,2,3位の九州男塾から、塾長NR王子助ピーと、ここを得意としている石井さん。それからSeriesを戦っている若手の小林君等、強豪勢ぞろいと言った感じだ。

レース初日 5月3日(火)

例のごとくライダーズミーティングで難所や危険ポイント、注意などの説明があり、10時スタートに備えてスタート地点に移動する。今回は雪もここ1週間で完全に無くなり、いつもの難所も半ドライになっている様子で、トラブルが無ければ実力通りの結果が出そうだ。もっとも、だれもが走れるということで、みんなが楽しめるコースに仕上がっているようだ。 一斉スタート!! 過去2年、4ヒート連続ホールショット中の、験のいいレースなのだ。今回もお約束のほこりが間違いなく出るので、ホールショット狙いで煙幕大作戦を狙った。
オンタイムでエンジンスタート、30秒前、10秒前のボードが出され、10,9,8,7,6・・・・日章旗が振り下ろされ、GO!! 2速発進で、最高のクラッチミート!!今回もホールショットいただきだ!!
脇には450ccや2St250などパワフルなマシンも連なっていたのだが、ホールショット!!パワーだけじゃないんだね。ちょっとしたタイミングで、450にも勝てるのだ。
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左:Team 510 のパドック 右:恒例のおはぎタ〜イム
まずはトップをキープしながら、1周目をいつもより右左に振られているコースに戸惑いながらも、煙幕を撒き散らし半周。ペースがつかめなかったので石井さんを先行させ、ほこりで視界が確保できるところぐらいで追走する作戦で、ペースをつかむことにした。唯一の難所で石井さんがラインを探している隙に抜き去り、再度トップになり1周クリア。ピットは大騒ぎさ。
その後ウッズで抜かれて追走。2周目中盤でブルで除けた草の根に乗り、危うく前転しそうになりながら耐えたのだが、結局転倒してしまいフロントタイヤが横を向く。少し走ってはフロントタイヤを木に当てながらの修正を2,3回繰り返し、だましだまし走って3周目PIT INでガス補給。
今年のモデルから10リットルタンクが8リットルに変わったので、データ取りのため3周、1時間10分程度でガス補給してみた。結局5リットルで満タンとなった。次のPIT INも3周でここでは3リットルのみ補給し、最後まで(3周)走ってみることにした。
結局、満タンで1時間45分ぐらいはこのコースの場合、走れることになる。
明日はワンストップ作戦に決定。このレースは1日200分(3時間20分チェッカー)で、チェッカーが振られるのだ。

初日の結果

1位 石井さん 9周 3:36:24
2位 藤原 9周 3:39:11/2分27秒差
3位 小林君 8周 3:24:20/約10分差

マシンと人間の慣らしとリハビリにしては出来すぎの結果で、明日、少しペースを上げれば何とかなるのでは?考えが甘いかな??? マシンの泥を落としエアクリーナー交換して、キャンプに突入だ!!

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左:初日を終了、乾杯〜! 右:キャンプにAD TACも乱入(笑)。

レース2日目 5月4日(水)

天気も昨日に引き続き好天で、少し風が強い。埃っぽいコースに風が吹き、視界も確保できそうだ。埃っぽいので今日もスタートに勝負を賭けよう。今日の作戦は、スタートダッシュと給油を1回で済ませること。これで少しはタイムの短縮に繋がるだろう。
コースも昨日のコースから危険個所を少しショートカットで、ほぼ同じコース設定。今年に入ってほとんどバイクに乗る時間が無かった私にとっては、昨日が体とマシンの慣らしで、今日が本番といったところだろうか。昨日よりはペースを上げようと思う。
昨日の結果順にスタート位置につけ、スタートを待つ。エンジンスタート、30秒前、5秒前のボードが出て、日章旗が振られ、いよいよスタート!!
藤原
ピット前を通過!今回、レース中の写真僅少…
作戦通り、450ccのマシンよりも速く1コーナーへ!!後は煙幕を撒き散らしながら走るのみ。後方を見ると少し差が開いたようだ。石井さんの姿も無い(後で聞いたらスタート直後、転倒していたらしい)。腕があがらない様リラックスして1周目を走行。ゴール付近で石井さんが後ろからやってきた。転倒したのでかなりのハイペースで追い上げてきたらしい。
コースを譲り、後を追いかけて、自分のペースも少し上げてみる。久々のレースなので昨日の疲れが抜けなかったのかポカミス連発で、ちょっとした木にハンドルを引っ掛けて転倒したり散々な目に遭いながら、何とか喰らい付く。しかし度重なる転倒で体力を消耗しこれまで。
昨日に引き続き1位の石井さんと、なんとか同一周回でゴールできた。3位とは10分ぐらい離れたのだろうか?

結果

総合2位。練習もせずに、ぶっつけ本番のレースにしては上出来である。 マシンについて
エンジンとマシンの軽さはとても良く、ノーマルのまま、何もしなくても問題なし。
サスペンションは、私にとっては今回のハイスピードギャップのコースでは柔らかすぎで、フルボトムしてしまう。これは追々減衰力調整で解決できそうだ。MXコースを使用するようなサーキットエンデューロでは調整が必要だが、次のレースはオープンエンデューロの木古内なので、それにはこのままのセッティングの方がベストに思える。
またSeriesのAAクラスや、SUGOのAクラスのライダーには柔らかすぎと思うが、AクラスやBクラスのライダーにはベストと思える。
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左:今年初りレースで2位GET、一応満足。 右:レース終了後「九州男塾」と撮った記念写真。

次回はサバイバル2DAYS ENDURO in 木古内!!
楽しみが増えるばかりだ。

藤原広喜プロフィール

1962年1月29日生まれ
岩手県一関市出身。'78 高校1年の時にミニエンデューロに初出場で初優勝!トライアルでジュニアに昇格/'82 にモトクロスデビュー/'83 全日本で2回優勝しノービスクラス東北チャンピオン/'84 全日本で2回優勝しジュニアクラス東北チャンピオン/'85〜'90 5年間で国際B級として東北チャンピオンを3回獲得。この間出身地に近い藤沢スポーツランド設立に協力/'91 国際A級昇格。エンデューロに初参加し「日高2Day'sエンデューロ」3位入賞/'93年からヤマハと契約し「日高2Day'sエンデューロ」で優勝。USA BAJA1000に出場するも残念ながらケガの為リタイヤ。しかしロサンゼルスで楽しい入院生活を送る。他にもエンデューロスクール、マーシャル、デモンストレーション等で活躍しながら、ヤマハ発動機販売(株)の普及活動、ライディングスクール藤沢スポーツランドの運営に協力/'95 「ISDE(インターナショナル6Day'sエンデューロ)ポーランド大会」に初出場し175クラス95位で完走/'96 「ISDEフィンランド大会」に出場し昨年同様日本人2名完走、125クラス46位でシルバーメダルを獲得。またアメリカ・ネバダ州で開催された「ペガスTOリノ」では5位入賞を果たす。/'97年、「ISDEイタリア大会」に出場し、125クラス86位でシルバーメダルを獲得/'98 WR400Fの普及の為、(株)プレストコーポレーション及びヤマハとライダー契約を結ぶ/'00 「ISDEスペイン大会」に出場、175クラス65位でシルバーメダルを獲得/'01からはWR250Fの普及の為(株)プレストコーポレーションと契約。またスポーツランドSUGOのオフロード部門に社員として在籍しSUGO 2Day's ENDURO などの運営に携わる/'06 初の日本代表チームとして「ISDEニュージランド大会」に出場、22カ国中15位、個人としてE1クラスで63位シルバーメダルを獲得