ホームプレまぐ! > 藤原広喜のエンデューロ参戦記
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Vega月山から1週間。真夏のレースは辛いのだが、2週連続のレースとなる。ライディング的には毎週レースがあった方が体が良く対応してくれるので、腕あがりの心配も無くなり、ほぼ完璧な状態でレースに望めるから嬉しい。
仙台から高速で5時間、下道1時間で現地に着いた。初日のジョニーBと言うビギナー向けのレースが終わっていた。走ったライダーからは、

"埃がひどくて大変だ!!

とのこと。天気良すぎですね。こればかりは、なんともならないよね。
明日は、所々散水するとのことだが、主催側は大変な苦労と察する。
こっちとしては事故のないように、無理せず走るしかないのだ。風が吹けば何とかは知る方法はあるんだけどね。風上を選んで走れば視界を確保できるからさ。風吹かないかな〜。
また熱中症対策として早めのスケジュールで、朝6時から車検、ミーティング、8時半スタートとなっている。スタッフは大変だろうが夏のイベント、主催者の配慮はスバラシイと思った。
トランペットでの君が代や、スタート前のファンファーレなどもあり、世界選手権にでも出場しているような気分である。
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マシンの仕様

  
タイヤ
フロントミシュランエンデューロスター90/90-21
ビブムース90/90-21
リアミシュランAC10110/100-18
ビブムース100/90-18
ほとんどがドライコンディションのハード路面。表面がパウダー状。
ムースは新品を使用。空気圧で言えば、0.8〜1kgぐらいのフィーリング。
リアはトラクションを得る為に、110サイズのタイヤに対して100の細いムースを入れた。これで0.8kぐらいのフィーリング。
今回の路面状況では良くグリップし、ベストチョイスに思える。
  
サスペンション
フロント'03 YZ450FにスプリングをWR250Fに変えたもの
リア'03 YZ450FにスプリングをWR250Fに変えたもの
フロントは初期作動が硬く感じられるがブレーキングの沈み込み、トラクションはノーマルより数段よくなってきた。
リアは初期作動は良いが、角張ったギャップなど、セッティングがまだまだ煮詰まっていない。と言うより、アブソーバーが硬すぎる感がある。要調整ってところだ。
  
エンジン
全くのノーマル。マフラーをチタンマフラーに変更。
メインジェットは172番のまま。埃と、気温が高いところから、絞っても良かったかも。でも問題なく、気持ちよく走れた。

レース

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AAクラス総勢20人が一斉スタート。凄いメンバーは、ヤマハは鈴木監督、プレストチームから私、高橋正人,内山祐太郎、吉田友彦、など。他、福島からは木古内常勝の渋谷清幸、実力十分の佐藤正和など。また、九州からはWONETランキングトップの原田健司はじめ助野憲一や、錚々たるメンバーばかりだ。私の狙いは、鈴木監督に喰らい着いて行く事。今年はなんかいまいち乗れていないので、良い刺激であって欲しいと自分に言い聞かせる。おかげで目標が出来、精神的にも今回は充実した気分になってきた。
Photo 日章旗が振り下ろされるとともに、一斉スタート!!なんとか、1コーナーを6番手ぐらいでクリア。それでも埃は凄く、前が良く見えない。2コーナー3コーナーあたりで3番手に浮上。前を見ると鈴木監督がトップのようだ。2番手は原田君。この原田君を速く抜かなければ、監督に逃げられてしまう。今年はここで焦って仕掛け、自滅のパターンなので、抜くポイントまでじっくり付いていく事にした。コースが狭い部分が長いため、抜くに抜けず半周。やっとパスし1周クリア。監督とは30秒以上離されてしまった。しかし1周7分〜8分ほどのコースで、30秒から1分の差で1時間半まで経過。3番手とは1分ぐらいの差がついていた。ガス補給後、いつもの様に少しづつ乗れてきていて、ペースが少し速くなってきているようだ。リズムも良い感じ。監督もピットストップで、1時間50分経過で45秒の差のサインボード。周遅れの埃で、お互い詰まったり遅れたりのレースになっている。

しかし、エンジンストール!!

その周ゴール近くのコーナーで、エンジンが止まってしまった。ん??埃がひどくエアクリーナーが詰まったのかな?と思い、フィルターをチェック。埃がかなり付着していたが問題なさそう。セルを回そうかとボタンを押したら、うんともすんとも言わない。

ん?電気系統か??

ピット近くだったので、ピットまで約300m押してピットイン。メカニックに見ていただきながら水分補給し、とにかく体を休める。メカニックにバッテリーを交換したらセルがまわった。エンジンがかかった。でも、また止まってしまった。 ハンドルを切ると電気が行かないらしい。結局メインスイッチのステーが緩みガタつき、配線が切れてしまったようだ。配線を直結し応急処置。止まってから再スタートまで約15分かかったらしい。トップに約2周遅れだ。何があるのか分からないのがエンデューロ。あきらめず最後まで完走を目指そう。
今回は埃がひどく、リタイヤする選手も多く、マシントラブルを抱えて走っているライダーもかなり見かけるので、ポイントゲットできるか?
再スタート後、かなり切れた走りをしたので、最終ラップはフラフラ状態。 隈取り入ってますけど3回も転倒してしまった。最終コーナーではゴール目前、転倒者に突っ込み、結果順位を一つ落としてしまったくらいだ。 再スタート後のラップタイムは鈴木監督より早いラップを刻んでいたとスタッフが話していたので、本当はどうなのかラップタイムを比較したいものです。
結局、AAクラストップは鈴木監督。私は8位総合10位となった。
結果は満足行くものではなかったが、走りに関しては、ほぼ絶好調!!
集中力も切れずに走ることが出来、晴れ晴れした気分でレースを終えることが出来た。'04WR250F 最高!!'05はもっと良くなってくるので、それまた楽しみである。タンクが小さくなったり、シート高が低くなったり、サスももっと良くなるんだってさ。まだまだ進化しつづけるWR250F。ほんと楽しみばかりである。
そして私は、ISDE(インターナショナル シックス デイズ エンデューロ)ポーランド大会に、出場してきます。ポーランドは私が始めてISDEに出場した9年前?の開催国。泥と木の根地獄で、やっと完走した思い出の国。今回は完走し、しかもしっかりレースが出来る様、取り組みたいと思っております。この経験を絶対皆さんに伝えますので、楽しみにしていてください。 では、行ってきま〜す。

藤原広喜プロフィール

1962年1月29日生まれ
岩手県一関市出身。'78 高校1年の時にミニエンデューロに初出場で初優勝!トライアルでジュニアに昇格/'82 にモトクロスデビュー/'83 全日本で2回優勝しノービスクラス東北チャンピオン/'84 全日本で2回優勝しジュニアクラス東北チャンピオン/'85〜'90 5年間で国際B級として東北チャンピオンを3回獲得。この間出身地に近い藤沢スポーツランド設立に協力/'91 国際A級昇格。エンデューロに初参加し「日高2Day'sエンデューロ」3位入賞/'93年からヤマハと契約し「日高2Day'sエンデューロ」で優勝。USA BAJA1000に出場するも残念ながらケガの為リタイヤ。しかしロサンゼルスで楽しい入院生活を送る。他にもエンデューロスクール、マーシャル、デモンストレーション等で活躍しながら、ヤマハ発動機販売(株)の普及活動、ライディングスクール藤沢スポーツランドの運営に協力/'95 「ISDE(インターナショナル6Day'sエンデューロ)ポーランド大会」に初出場し175クラス95位で完走/'96 「ISDEフィンランド大会」に出場し昨年同様日本人2名完走、125クラス46位でシルバーメダルを獲得。またアメリカ・ネバダ州で開催された「ペガスTOリノ」では5位入賞を果たす。/'97年、「ISDEイタリア大会」に出場し、125クラス86位でシルバーメダルを獲得/'98 WR400Fの普及の為、(株)プレストコーポレーション及びヤマハとライダー契約を結ぶ/'00 「ISDEスペイン大会」に出場、175クラス65位でシルバーメダルを獲得/'01からはWR250Fの普及の為(株)プレストコーポレーションと契約。またスポーツランドSUGOのオフロード部門に社員として在籍しSUGO 2Day's ENDURO などの運営に携わる/'06 初の日本代表チームとして「ISDEニュージランド大会」に出場、22カ国中15位、個人としてE1クラスで63位シルバーメダルを獲得