ホームプレまぐ! > 藤原広喜のエンデューロ参戦記
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HARTin月山からVega月山になり2回目、20年以上続いているこの大会は、東北地区の夏の恒例行事になっている。
私としては通算6回目の出場となり、初回は2位に甘んじたが、2回目からは連続優勝記録を更新しつづけている。
このコースはミニ木古内と言っていいほど変化に富んでおり、中でも川渡が多いのがこの季節嬉しい設定だ。なんせ暑い、熱い、アツイ。2日間とも最高気温が35度前後あったと思われる。ライダーは川渡りで癒せるので、サポートの方が大変だ。
更に、この週にあろう事か、

愛車フレンディー君が事故ってしまい、代車のボンゴ君がエアコン無し!!

サウナカーと化して、我々を熱するのである。
それが良かったのか?熱さに体が慣れ、レース当日は涼しい顔でライディングできた。
今回はいつもバトルしているHIRO RACINGの渡辺さんが仕事の都合で来れなかったのだが、チーム員の2名が"打倒フジワ〜ラ"でやってきたので、やっぱりウカウカできないのだ。

前夜祭

ご満悦 これが楽しみで来ているライダーも多くいるはず。
まずは明るいうちに温泉に入ってから、前夜祭突入だ。
バーベキューセットとビールをいただき、我々が持ち込んだ牛タンや、なんやらかんやらをほうばる至福のひと時だ。また毎回仲間が出来、差入れ合戦が始まるのだ。
今回も秋田名産、馬刺し、仙台名産?うなぎなどなど、ついには大好物のおはぎまでやってきた。あ〜なんて

シ ア ワ セ 。

星も綺麗で、朝までワイワイやるのもいいのだが明日はレースなので、誘惑に負けそうになるが、早めに切り上げよう。

当日

朝7時からの朝食弁当支給に合わせ、6時起床。いつもの様に要所要所下見がてら、体をほぐす意味でも早足散歩。今年は川原にアブが大量発生!!アブに襲われながら、水しぶきを上げながら、全速力で走りまくる。アブのせいで

マラソンで金メダルでも取れそうな勢いだ。

川の中は例年より細かい砂利で整地してあり、走りやすそうである。深いところと大きな石のあるところだけチェックしピットに戻る。川はレースが始まると濁って底が見えなくなるので、下見が肝心なのだ。 Photo

マシンの仕様

  
タイヤ
フロントミシュランエンデューロスター90/90-21
ビブムース90/90-21
リアミシュランエンデューロコンペIII140/80-18
ビブムース120/90-18
色んな路面状況があったが、全てに対応してくれた。
リアはトラクションを得る為に、140サイズのタイヤに対して、120の細いムースを入れた。
  
サスペンション
フロント'03 YZ450FにスプリングをWR250Fに変えたもの
リア'03 YZ450FにスプリングをWR250Fに変えたもの
フロントはほぼ完璧に近く、特にブレーキングで「すーっ」とサスが沈み込んでくれるので、かなり奥まで突っ込んで行けるとともに、コーナーもスムーズに廻れるようになった。
リアはまだセッティングの余地有り。沈み込んだ付近が硬い。今後セッティングので解消したい。
  
エンジン
全くのノーマル。
キャブのセッティングはメインジェットが172番で、少し濃い感じがある。
次回のエルニドは標高が少し高そうなのと、暑い、湿度が無いとすれば、168番あたりでも良いのかと思う。
マシンについてはまだまだセッティングの余地あるが、上手くまとまりつつある。

レース内容

1周目はローリングスタート。昨年の反省を踏まえて、端から1台づつスタートして行く。朝のミーティングで、「マーシャルはゆっくり走りまーす。追い抜かないようにして下さ〜い」とのことで、マーシャルの後ろを先頭で下見がてら走っていると、脇から来るは来るは、

ガンガン抜かれるのである。

ローリングスタートなのに、我先と、突っ込んでくるのである。こんなにごちゃごちゃ来ると、転倒に巻き込まれる恐れがある。泥をかけられそうなところは、車間距離をおき、幅の広いコースになったところで、マーシャルの後ろにピッタリ付く。1周が終わり、3番目でカードにパンチしていただき、本番スタート!!
Photo カードはフロントゼッケンにパンチしやすく取り付けた私がいち早く抜け出し、トップでスタートできた。マーシャル先導で1周してコースも分かったので、初めから飛ばす、飛ばす!!ゴーグルに水がかからないように川の中は慎重に走る。2位とは1周で約1分の差がつけられたので少し流して走るが、今年ISDEポーランド大会の参加が決まったので、そのISDEで、速いライダーが前を走ってるのをイメージしながら走る。特にコーナーリングスピードを気にしながら、スムーズ且つ速く、安全に。ハンドルに力を入れないようにポジションを探しながら、ライディングチェックをしながら走った。
Photo 2時間で、30分間の強制的に休まなければならない、ふれあいタイムがある。
あっという間の2時間に思えた。ラップ20分なので6周でふれあいタイムとなった。後半2時間も同じようにチェックしながら走った。
いつもこのようにチェックしながら走れれば、どのレースでも調子よくはしれるんですけど、ただ速く走ろうとするとリズムを崩し、体力も持たず、木古内やMt.モンキーのような失敗につながってしまうんだなーと、改めて思った。今回はこのように冷静に、そして最後まで攻めつづけられたので、2位を半周ぐらい離し優勝と言う、すばらしい結果となった。 次回は来週のエルニドだ。今回の様にスバラシイ走りができるように、心掛けよう。
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藤原広喜プロフィール

1962年1月29日生まれ
岩手県一関市出身。'78 高校1年の時にミニエンデューロに初出場で初優勝!トライアルでジュニアに昇格/'82 にモトクロスデビュー/'83 全日本で2回優勝しノービスクラス東北チャンピオン/'84 全日本で2回優勝しジュニアクラス東北チャンピオン/'85〜'90 5年間で国際B級として東北チャンピオンを3回獲得。この間出身地に近い藤沢スポーツランド設立に協力/'91 国際A級昇格。エンデューロに初参加し「日高2Day'sエンデューロ」3位入賞/'93年からヤマハと契約し「日高2Day'sエンデューロ」で優勝。USA BAJA1000に出場するも残念ながらケガの為リタイヤ。しかしロサンゼルスで楽しい入院生活を送る。他にもエンデューロスクール、マーシャル、デモンストレーション等で活躍しながら、ヤマハ発動機販売(株)の普及活動、ライディングスクール藤沢スポーツランドの運営に協力/'95 「ISDE(インターナショナル6Day'sエンデューロ)ポーランド大会」に初出場し175クラス95位で完走/'96 「ISDEフィンランド大会」に出場し昨年同様日本人2名完走、125クラス46位でシルバーメダルを獲得。またアメリカ・ネバダ州で開催された「ペガスTOリノ」では5位入賞を果たす。/'97年、「ISDEイタリア大会」に出場し、125クラス86位でシルバーメダルを獲得/'98 WR400Fの普及の為、(株)プレストコーポレーション及びヤマハとライダー契約を結ぶ/'00 「ISDEスペイン大会」に出場、175クラス65位でシルバーメダルを獲得/'01からはWR250Fの普及の為(株)プレストコーポレーションと契約。またスポーツランドSUGOのオフロード部門に社員として在籍しSUGO 2Day's ENDURO などの運営に携わる/'06 初の日本代表チームとして「ISDEニュージランド大会」に出場、22カ国中15位、個人としてE1クラスで63位シルバーメダルを獲得