ホームプレまぐ! > 藤原広喜のエンデューロ参戦記
昨年に引き続き開催の、世界選手権、インターナショナル6DAYS ENDURO(通称ISDE)スタイル、プレストコーポレーション SUGO 2DAYS ENDURO。同じエリアを使用するため、なんとか昨年のルートのイメージを無くし、SS(スペシャルステージ)での渋滞緩和と、新しいイメージのコースづくりを目指して、今回は6ヶ月前から、雄姿あるスタッフ達と開拓を始めた。また、昨年は3月で雪が舞ったり、路面が凍っていたりしたので、4月の開催に変更となった。

開拓

昨年のルートをメインルート、又は迂回ルートとし、そこから右へ左へ新たなるルート開拓だ。昨年もそうだったが、1日、チェンソーや草刈機で作業しても、走ってみれば1分とかからなかったり。とにかく地道な作業の日々が続いた。
沢もいくつか開拓した。そこも倒木を排除するのに何日費やした。走ればあっという間に通り過ぎてしまう。あ〜〜っ!!と言う間に6ヶ月だ。
昨年の八の字のコースを右回りにし、一部逆周りに、更に新たなルートを使用し、なんとかなるところまで来た。そのルートもクラスによって変えてみたり、クラスごとの時間設定も変えてみた。昨年はタイムキーピング制を体験できたライダーは、きついタイムとルートの設定で三分の一もいなかったと思う。
そんなことから、今年はみんなにタイムキーピング制を体験していただきたかったので、クラスごとに変えてみた。と言うことで、昨年は総合順位が出せたが、今年はクラスごとの順位のみとなった。ファイナルクロスも昨年は総合の順位でクラス別けしたが、これも各クラスごとのファイナルクロス。モトクロスレースとなった。さてレースはどうなることやら。

レース初日

上級のクラスAクラスから、5台づつ1分間隔でのスタートとなる。スタートは、パークフェルメ(車輌保管所)に、スタート10分前に入場でき、マシンを押してウオーミングアップエリア兼ワーキングエリア(整備場所)で待機。スタート1分前にスタートエリアに入場し、スタートとなる。
SSは1周に3ヶ所(昨年は2ヶ所)あり、1周目は計測せずスルー(通り過ぎるだけ。下見の意味がある)なので、みんな無理せずスタートして行く。1周のタイム設定はAクラスが55分、Bクラスが60分。CとLクラスが70分となり、周回数はA,Bクラスが5周、C,Lクラスが3周とした。全車160台がスタートして行った。それから間があって1周目のトップライダー石井さんを筆頭に各ライダーがぞくぞくとが帰ってきた。ほっとする瞬間だ。速いライダーで45分ぐらいのラップタイムのようだ。10分ぐらい時間を余らしている。その10分間で給油や整備を済ませオンタイムでタイムチェックを受け2周目に入って行く。
2周目からは愈々SSのタイム計測が始まるので、みんなの走りが本気モードになって目が血走ってきている。これがSUGOのISDEスタイルの面白さなのである。メリハリのあるレースなのだ。SSは本気、ルートは確実に走る。これが SUGO 2DAYS ENDUROなのである。
そして、ゴール前には20分間のワーキングタイムがあり、この時間にタイヤ交換すれば1本につき1分のボーナスがもらえると言うおまけつきなのである。おまけと言ってもこの1分、前後で2分はレースに大きく影響する為、みんなやらなければならない。殆ど強制的なルールで、走るよりもこっちの方がメインイベント化している感がある。ISDEでは、こんなルールは無いが、走行距離が長い(1日300Km)ので、ボーナスがなくてもやらなければならない作業なのである。それも15分間しかないのだ。その間に、前後のタイヤ交換、エアエレメントやオイル交換。その他整備をしなければならないのだ。それを強制的にさせるためのルールがこのタイヤ交換ボーナスなのである。擬似ISDEなのである。
それと、今回はスタートしてすぐのポイントにSS1を設けた。スタートしてすぐが、みそなのである。
ピットでガソリンを満タンにしてのタイムアタックは、ガソリンが多く入っている為、マシンが重く、それも重心の高い部分が重いので、難しくなるのだ。ISDEは全てのSSがピットアウト後に設けてあるので、マシンコントロールが非常に難しく、これもまたみんなに体験させたい!!そんな目的でピットアウト後のMX場にSSを設けてみた。案の定、この罠に嵌って転倒者もいたり、思惑通りといった感じだ。ねっ塾長。
初日でほぼ半数のライダーがタイヤ交換を済ませた様子で、昨年より多く、かなりみんな練習を積んできたようだ。
初日のレースが終わり、送迎バスでSUGOが誇るホテル、くぬぎ山荘に移動。
食べ放題の、夕食が待っている。もちろん温泉付き宿泊つきである。そして夕食時にリザルト配布するのである。
この夕食はパーティーではない。"たらふく飯食って明日に備えろ"そういう意味が込めてある。"このEDは遊びのEDじゃね〜んだ!!"

2日目

これまた送迎バスにて会場へ移動(ほとんど自分の車であったが)
初日同様のスケジュールで、レースは進んで行く。タイヤ交換が途中のライダーは、10分間のワーキングタイムで交換しなければならない。あせりのあまり、ここで3回もパンクさせたライダーがいたほど。またタイヤ交換で、ブレーキトラブルを発生させてしまったライダーなど、走る以外のスキルが問われるレギュレーションにまんまと嵌っていたようだ。
昨日と同じルートを2周し、2日間の完走者のみ、ファイナルクロスに出場できる。今回は天候がよく、しかもタイム設定がゆるく設定した為、トラブルが無い限り、ほとんどのライダーがファイナルクロスに出場できた。

まとめ

2回目となる今大会、タイム設定をゆるくし、みんなにタイムキーピングが体験できたのではないかと思っています。難易度的には天候が良過ぎた為、楽な展開となったが、雨が降ったら・・・考えただけで"ぞっ"としますが。
こればっかりは、ど〜しようもなく・・・
来年はと言うと、新たなるルートも発見しているし、皆さんも、ルールをしっかり把握できている様子なので、もっとISDEルールに近づけたものにして行こうと思っております。タイム設定、ルートの難易度、ルール、全て厳しくなるので、しっかり練習を積んどいてください。
エントリーは、仮エントリー制を導入いたします。

では又来年!!

藤原広喜プロフィール

1962年1月29日生まれ
岩手県一関市出身。'78 高校1年の時にミニエンデューロに初出場で初優勝!トライアルでジュニアに昇格/'82 にモトクロスデビュー/'83 全日本で2回優勝しノービスクラス東北チャンピオン/'84 全日本で2回優勝しジュニアクラス東北チャンピオン/'85〜'90 5年間で国際B級として東北チャンピオンを3回獲得。この間出身地に近い藤沢スポーツランド設立に協力/'91 国際A級昇格。エンデューロに初参加し「日高2Day'sエンデューロ」3位入賞/'93年からヤマハと契約し「日高2Day'sエンデューロ」で優勝。USA BAJA1000に出場するも残念ながらケガの為リタイヤ。しかしロサンゼルスで楽しい入院生活を送る。他にもエンデューロスクール、マーシャル、デモンストレーション等で活躍しながら、ヤマハ発動機販売(株)の普及活動、ライディングスクール藤沢スポーツランドの運営に協力/'95 「ISDE(インターナショナル6Day'sエンデューロ)ポーランド大会」に初出場し175クラス95位で完走/'96 「ISDEフィンランド大会」に出場し昨年同様日本人2名完走、125クラス46位でシルバーメダルを獲得。またアメリカ・ネバダ州で開催された「ペガスTOリノ」では5位入賞を果たす。/'97年、「ISDEイタリア大会」に出場し、125クラス86位でシルバーメダルを獲得/'98 WR400Fの普及の為、(株)プレストコーポレーション及びヤマハとライダー契約を結ぶ/'00 「ISDEスペイン大会」に出場、175クラス65位でシルバーメダルを獲得/'01からはWR250Fの普及の為(株)プレストコーポレーションと契約。またスポーツランドSUGOのオフロード部門に社員として在籍しSUGO 2Day's ENDURO などの運営に携わる/'06 初の日本代表チームとして「ISDEニュージランド大会」に出場、22カ国中15位、個人としてE1クラスで63位シルバーメダルを獲得