ホームプレまぐ! > 藤原広喜のエンデューロ参戦記

参加にあたり

AAGPの翌週、11月22〜23日、兵庫県は三田市柴田ファームで開催された、CORに参加してきた。(WONETのシリーズに組み込まれている)
WONETとは、WEST OFFLOAD NETWORKの略で、組織であり、西日本エンデューロ(ED)シリーズ戦を指している。全7戦の内、第6戦がこのCORになり。ランキングのトップ争いも熾烈で、同ポイントで、藤田選手と助野選手が並んでいる。今回はそこへの殴りこみ?なのである。
また、前回、美和での(第5戦)東日本勢、可愛い子分たちの惨敗?により、仇討ち!!でもある。 このCORに出場が決定してから、いろんな皆さんから、東北、いや、東日本代表として、絶対勝って来てね!!と言う温かいプレッシャーをいただきました。日に日に、体が重くなってきて・・・あらなんとも・・・
イカン、イカン! 自信を持ち、ブルブルッ!っと振り落とす。以前に三橋君(今年から日産ニスモ、ラリードライバー)が、東日本でブイブイいってた頃に、「西日本に遠征し、勝たなきゃいけないと、かなりのプレッシャーだった。勝って、めちゃくちゃ“ホッとした”」と言っていたっけ。まったく同じ状況である。
2週連続でEDに出場することは初めてで、普段あまりバイクに乗る機会が無い私にとっては、2週連続でバイクに乗れるなんて、コンディション的にはとてもGoodで良い感じなのです。
そんなプレッシャーと、期待と、楽しみを胸に、フェリーでの遠征である。

“仇をどってぎておぐれ〜”

悪夢でうなされつつ、名古屋到着。ここから車で5時間ぐらいで現地柴田ファームに着いた。現地では、主催者の池町君(こちらも今年から日産ニスモ ラリードライバー)が昨日日本に帰国したばかりなのに、吉川君と共に、軽トラを走らせ、ガンガン コースを造っていた。でも全然明日がレースが出来るまでには至っていない様子である。手伝う?と池町君に言ってみたが、「これからスタッフが集ってきて、徹夜で作業するから大丈夫だよ」との返事。場所を借りてやるイベントは現場での準備期間が少ないのでホント大変なのである。
さらに普通のEDとは違った内容のEDにもなっている。普段我々が参加しているEDは時間が90分とか3時間とか決まっており、一番周回数の多いライダーが優勝となるのだが、CORはISDE、世界選手権EDスタイルになっており、時間ではなく距離が決まっており、全員同じ距離を走らなければならない、サボれないレースになっている。時間が決まっているいつものEDレースでは、「いや〜3周しか走れなかったよ。ははははは(笑)」ともなるのだが、このレースは決められた周回数をこなさなければ、延々走り続けなければならないのだ。ルールをきちんと説明しなければ、よくわからないのだろうが、簡単に言うと同じ距離を決められた時間内に走って、その中にスペシャルステージ(SS)があるレース。トップライダーはこのSSのタイムで順位が決まり、設定された時間内に周回できないライダーは、オーバーした時間がSSのタイムに加算され順位が出る仕組みとなっている。そんなレースなのです。わかったかな?CORはそのスタイルに慣れていないライダー向けにそのルールを簡単にわかりやすくしたものになっていた。
来年、2回目となるSUGO 2DAYS ENDUROは、CORよりもかなり世界選手権に近づけ、タイヤ交換など、ライダーのスキルアップを図ったものになっているので、CORで入門、SUGOでルールを把握し、まんま世界選手権の日高へチャレンジ!!なんて構図にもなるのかな?とにかくヨーロッパスタイルのED入門にはうってつけのイベントである。

レース初日

遠〜く離れた宿から、まだ夜が明けないうちに移動。西日本は東日本より夜明けが遅く、まだ暗い。現地に着く頃はさすがに夜が明け、パドックはにぎわっている。同じプレストチームのレアルエキップが我がピットとなる。さっさと受付を済ませ、車検。今回はSUGOで使っているものと同じ自動計測器、トランスポンダーで計測との事で、安心である。そのトランスポンダーを取り付け、マシン各部、交換できないパーツにペイントされ車輌保管所(パークフェルメに入れ車検終了。スタートまで時間があるので、パドックをウロウロしてみる。WONETのトップランカー勢揃いの九州男塾の面々と挨拶を交わし、お互い探りあいながら、スタートを迎えた。スタートは1分おき。ゼッケン順に4台づつスタートしていく。若いゼッケンはWONETのランカー達。私は81番なのでまだまだ時間があるので、まずは応援だ。うお〜!!(1人バンザイウエーブ)“81番!!早くスタート位置に並んでくださ〜い”呼び出され愈々レースである。
 今日は1周55分設定、SSも1周目は計測無で2周目からの計測となる(世界選手権同様)1周目は下見である。とは言ってものんびり走っていると、設定時間内の55分に間に合わないので、そこそこのペースで走る。走っていると・・・・

・・ん??ん?コースが無い・・・でもタイヤの跡を見ると・・・・見上げる・・・・

げっ・・・・・・・・ここ登るの?壁である。転げ落ちているライダー。途中に引っ掛かるっているライダー。ロケットのようにマシンを飛ばしているライダー。色々いた。Aクラスだけ登るコースとなっていた。ここはボーナス坂じゃないのに・・・(ボーナス坂=登れば2分のボーナスがいただける。みんなチャレンジするので、やらないと順位に影響が出る場所。すごい坂)コースがクリアになるのを待って、カッコ悪くも何とか登った!!今度はその脇を落ちるコースとなっていた。落ちる瞬間と下りきってからしか意識が無く。途中真っ白で何も見えない坂だったのだ。“”ふ〜っと。す〜っと“”落ちた。これが6周続いた。ボーナス坂は1回トライすれば良いので、2周目でトライ!!かっこよく決まり“ほっ”とする。 マシンの方はと言うと、先週のAAGPから採用しているYZの前後サスペンションにスプリングだけWRを使用したものを、少しずつセッティングして行き、フロントはほぼ完璧!!リアはまだ、いまいち決まっていないが感じとしては自分の好みのものに近づいてきた。周毎、減衰力調整をし、完璧にバッチリ決まった!!明日が楽しみ〜!!

レース2日目

昨日の結果は出ているのだが、プリンターが故障してプリントアウトできずにいる様で、まだ結果が発表されていない。主催者の池町君から何とか昨日の結果を聞き出そうと、何人かで囲み、やっとのことで「上位3人、博田、内山、私で、1分ぐらいの差でいい勝負をしているね〜」と、聞き出した。それを聞いたみんなは、鼻の穴をおっぴろげて、息を荒く、さらに前足でカッカッっと土をかいて、角が生えてきて、ヘルメットが被れないほどの戦いモードになっていった。
 本日のスケジュールは、午前中昨日の半分ぐらいのコースを3周。午後から完走者だけのファイナルクロス(モトクロス)がある。まずはEDだ。コースコンディションがいいので、タイムを詰めるのは難しいな。レースがスタートし、コースのSSに入ると、昨日の半分のコースに同じ台数が入っているので、プチ渋滞や、シングルトレールでは、なかなか抜けない状態になっている。ましてや、僕がスタートする前に、シングルゼッケン組は2周目に突入しているし・・・

不利だな〜・・・SSの中の渋滞で、お行儀良く並んだり・・・

 9時半頃にはゴールとなり、ファイナルクロスまで、ちょっと休憩。ブランチタイムとなる。今回はカレーライスが振舞われ、ストーブで暖まったでっかい焼肉会場(前夜祭もここ)で、お腹を満たしコーヒーなんて飲みながら、男塾、レアルエキップの皆さんと、今日の出来事なんぞ聞いてみたり。聞くというより、みんなが豪快に話している。みんなミスっているようで、プラグがかぶったとか、落とし穴にまんまと落ちたとか話している。EDではあまり差がつかないようだ。あとはファイナルクロスか。でも1分の差は大きいな〜。まだ時間があるのでコースの下見に行ってみる。コースはそれなりに整備されていたが、両サイドは長く延びた雑草が生えていて、そこを走った方が良い所もある。みんなは道なりにしか走らないと思うので、藤原ラインを走れば、楽にタイムが詰められる。我ながら、なかなか良いラインを見つけたものだ。Wジャンプもあるので、前後サスペンションの圧側減衰力調整を5段締めこんだ。

ファイナルクロス

EDの完走者のみが走れる名誉あるMXレース。今回は15分の設定だ。
約30台づつ5レース?組み込まれ、我々上級クラスが最終レースとなる。
その中には、MX現役IAの今井君もいるので、付いていけばいいタイムが出る。たぶん現役MXライダーは、こう云うスタートに慣れているので、飛び出すだろう。ん〜〜。スタートね〜。先週はスタート直後に転倒したので、ナーバスになりながらも、良い路面を探し、スタートラインに着く。前のレースで、スターターの癖を見ていたので、とりあえず準備OK! エンジンスタート。15秒前、5秒前、フラックが振り下ろされ、スタート!!うまくダッシュできた。ほんの一瞬でわかった。横を見ると今井君がいる。あとは彼に付いていくだけだ。予想通り彼が逃げ始めた。彼に引っ張られながら、何とか付いていく。後ろは、どんどん遠ざかっていく。離れていく。2周目のピットサインで博田君と1分の差。そのうち1分30秒・・・

もしかして逆転?

最終周今井君が流して、走ったので、結果3秒落ちで2位となった。博田君は私がゴール後、約2分で帰ってきた。勝ったかも?・・そしてマシンプール。

表彰式

マシンプールが解除され、1時間後に表彰式だ。マシンの泥を落とし、積み込み、帰る準備OK。A IIIクラスでは、裕太郎とチームプレスト、ワンツーフィニッシュ!!総合は?・・・裕太郎か?博田君か?俺か?
 はたしてその結果はこういうことになったのだ!!

あと書き

ここへ来てやっと仕上がったマシン。完璧!!遅かったかな??
なんせ、サスペンションは高いからね。
'04モデルはどんな感じに仕上がっているのかとても楽しみですね。
チタンパーツがふんだんに使われているので軽く益々軽くなり・・・
エンジンは文句ないし、サスペンションは??楽しみ〜。
'04モデルはいつもより早く販売になるので、しっかりセッティングして、来年に備えようと思います。
今年も仕事が忙し過ぎて準備が後手後手になってしまったが、

来年こそ!!

そんな風に思っております。来年も頑張るで〜!!
それでは皆さん
Merry Christmas and A Happy New Year !!

藤原広喜プロフィール

1962年1月29日生まれ
岩手県一関市出身。'78 高校1年の時にミニエンデューロに初出場で初優勝!トライアルでジュニアに昇格/'82 にモトクロスデビュー/'83 全日本で2回優勝しノービスクラス東北チャンピオン/'84 全日本で2回優勝しジュニアクラス東北チャンピオン/'85〜'90 5年間で国際B級として東北チャンピオンを3回獲得。この間出身地に近い藤沢スポーツランド設立に協力/'91 国際A級昇格。エンデューロに初参加し「日高2Day'sエンデューロ」3位入賞/'93年からヤマハと契約し「日高2Day'sエンデューロ」で優勝。USA BAJA1000に出場するも残念ながらケガの為リタイヤ。しかしロサンゼルスで楽しい入院生活を送る。他にもエンデューロスクール、マーシャル、デモンストレーション等で活躍しながら、ヤマハ発動機販売(株)の普及活動、ライディングスクール藤沢スポーツランドの運営に協力/'95 「ISDE(インターナショナル6Day'sエンデューロ)ポーランド大会」に初出場し175クラス95位で完走/'96 「ISDEフィンランド大会」に出場し昨年同様日本人2名完走、125クラス46位でシルバーメダルを獲得。またアメリカ・ネバダ州で開催された「ペガスTOリノ」では5位入賞を果たす。/'97年、「ISDEイタリア大会」に出場し、125クラス86位でシルバーメダルを獲得/'98 WR400Fの普及の為、(株)プレストコーポレーション及びヤマハとライダー契約を結ぶ/'00 「ISDEスペイン大会」に出場、175クラス65位でシルバーメダルを獲得/'01からはWR250Fの普及の為(株)プレストコーポレーションと契約。またスポーツランドSUGOのオフロード部門に社員として在籍しSUGO 2Day's ENDURO などの運営に携わる/'06 初の日本代表チームとして「ISDEニュージランド大会」に出場、22カ国中15位、個人としてE1クラスで63位シルバーメダルを獲得