ホームプレまぐ! > 藤原広喜のエンデューロ参戦記

晴天(前日雨)レースでの、‘03WR250Fの初乗りインプレッション

pic
先月のプレストコーポレーションSUGO 2DAYS ENDUROは主催者としての関わりで、裏方の大変さを、痛感したが、今回は参加者となり、参加する側は“気楽でいいな〜”などと思いつつ、慣らしを兼ねて出場してみた。
車輌が届いたのは、先月、SUGO2DAYS EDでホテルに展示してあったのが、僕の愛するマシンでした。昨年は3月に新型のレポート載せたのに、今年はまだである。なんとか今回のレースに出場しなければと、仕事で追われ、乗る機会も無く、やっと乗れたのが先週の水曜日。軽〜く乗った程度である。

土曜日はコース設営で雨。ほとんど慣らしもせず、いざ本番!となった。
本来であれば、ツーリングがてら、500Kmぐらいの慣らしをするのだが(しなければならない!!)何にもせず、ノーマルセッティングのまま出場した。
pic
今回のヤマハ チャレンジエンデューロは、90分のレース、3時間のレース、合間にKIDS50が10分プラス1周を、2ヒート行われる。僕は全部に出場した…なーんてことはなく、3時間レースにのみ出場した。(他の時間はスタッフとして動き回っていた)前日の雨で、90分レースは渋滞も予想されたが、好天続きのコースには良いお湿りとなり、ベストコンディションでレースは進行した。そして3時間のレースが始まる。
90分レースは70台以上の参加があったが、3時間は50台と少なく、少し寂しいが、反面、思いっきり走れるので・・・・
どーなんですかね??? みんな!3時間の方がコースは長いし面白いんだよ!ダブルエントリーなんてどーですかね??
そしてスタート!スタッフをしていたこともあり、最後尾に並んだ。1周目は“トップにかなり離されるんだろうな”なんて思いつつ、スタートの合図でキュルっとセルを半回転?でエンジンが始動した。楽チンである。エンジンがかからず、キックをしているのを横目にすり抜ける。“カ・イ・カ・ン !”(by薬師丸ひろこ。だれもわかんない?古い!)
pic
コースにはちょっとした難所もあり、そこでつまずくと遅れをとるので、MXコースからそこまで、飛ばしてみる。が…前のライダーが“おっとっと”などとやっているところに、全部引っ掛かって、思うようにトップとの差が詰まらない。益々あせって、転倒寸前が幾度もあって、まずい雰囲気である。でも転倒寸前なのです。新車を受取って、押して動かしたときは、重いんじゃない?セルも付いたし、バッテリーが重いんだなーとの第一印象だったが、走ってみれば軽さで、助けられている。バランスが益々良くなった感がある。走りながら嬉しくなってきた。ライディングが楽しく、ニコニコしながら走ってしまった。そんなことをしているうちに、トップが見えてきた。マーシャルがトップをブロックして(これが1周目のマーシャルの仕事)それに追いついたのだ。
“ん〜今日は調子良いな〜”
練習をしなくとも、そんな気分にしてくれる、‘03WR250Fなのだ!
と言うことで、レースに関してはここまで。結果はしっかり優勝しました。でも招待扱いで、賞典外なのです。

'03 WR250Fインプレッション

pic
仕様
・ハンドルをプロテーパのランディーHIを使用。
・リヤフェンダーの保安部品を外した。
・サスペンション、フロント 伸び側5段戻し / リア 圧側高速側 1回締め伸び側5段戻し
上記以外、新車のまま

エンジン

いままではYZ用のマフラーを付けて走っていたので、正確な比較は出来ないが、よりパワフルで高回転型になっている感がした。とは言うものの、ノーマルマフラーでは今まで物足りなかった低速から中速もYZマフラー取り付けに近いトルク感も感じられたので、全体的にパワーアップが図られたエンジンとなっている。但し、ノーマルマフラーは重いことと、個人的にトルクフルなエンジン特性が好きなので、クローズドサーキットのレースにはYZマフラーを使用したい。チタンマフラーが用意できれば、全然違うマシンに仕上がることは言うまでも無いでしょう。次のレースはハイスピードギャップがある東日本2DAYSエンデューロなので、軽さとコントロールしやすいエンジン特性と言うことで、チタンマフラーを用意したいところだ。今回のレースに戻るが、高回転粋を使用する楽しさを、久々に味わって、とても楽しかった。少しバンクの出来たコーナーなんかは、“スパッ”と倒し、ロケットの様に飛び出すことが出来、まだMXのIAで通用するんじゃないかと、そんなことまで思ってしまった。とのかく頼もしいエンジンである。キャブもノーマルで3シーズンは行けるでしょう。

キャブレター

馴れでは無く、エンストしにくいものとなった。もちろんエンストしてもセル一発で始動できるので、文句の付けようが無い。
エアクリーナーを交換したときなどは、ホットスタータが必要だが(オイルの着け過ぎなど)転倒では、セルを使用する限り必要としなかった。キックの場合は、ホットスタータを使用するのを、お勧めです。

サスペンション

フロント
少し突っ張り感がある。これは、油面調整で解消すると思われるので、次回のレポートで報告したい。‘02より、ひとつ柔らかいスプリングの仕様になっているので油面調整で、バランスが取れると思う。今回の油面では、ジャンプなどもガンガン飛べたので、コースによって変えるのをお勧めです。
リア
‘02同様柔らかく仕上がっている。オープンエンデューロや林道ではベストと言って良いだろう。MXコースのフープスやジャンプなどには、柔らか過ぎなので、スプリングの変更など必要になる。
前後バランス
フロントの油面調整で解決し、バランスが取れることが予想される。
フロントは油面で、リアはスプリングを調整することで、全てのコースにセッティング対応できると思われる。次回レポートに盛り込みます。

まとめ

なにも文句の付けようが無いマシンに仕上がった‘03WR250F。サスペンションのセッティングだけで、何もする事が無く(ある意味つまんない)軽く、コントロールしやすく。サイコーである。メーカーに対しては、セルも付いたし、今度はシート高を下げてとか、もっと軽く(充分軽いんですけど)言って行きたいと思います。バッテリーだって、もっと小さい物が欲しいし、取り付け場所も、もっと下に取り付ければもっと軽く感じられるはず。などなど。今でも完璧なんですけど、より良いマシンに仕上げる為にも、要望したいと思います。レースとかで僕を見つけたら、声を掛けてください。作戦を練りましょう。
ではまた…次回は5月の連休の東日本2DAYSENDUROのレポートで。
‘03WR250F 最高!

藤原広喜プロフィール

1962年1月29日生まれ
岩手県一関市出身。'78 高校1年の時にミニエンデューロに初出場で初優勝!トライアルでジュニアに昇格/'82 にモトクロスデビュー/'83 全日本で2回優勝しノービスクラス東北チャンピオン/'84 全日本で2回優勝しジュニアクラス東北チャンピオン/'85〜'90 5年間で国際B級として東北チャンピオンを3回獲得。この間出身地に近い藤沢スポーツランド設立に協力/'91 国際A級昇格。エンデューロに初参加し「日高2Day'sエンデューロ」3位入賞/'93年からヤマハと契約し「日高2Day'sエンデューロ」で優勝。USA BAJA1000に出場するも残念ながらケガの為リタイヤ。しかしロサンゼルスで楽しい入院生活を送る。他にもエンデューロスクール、マーシャル、デモンストレーション等で活躍しながら、ヤマハ発動機販売(株)の普及活動、ライディングスクール藤沢スポーツランドの運営に協力/'95 「ISDE(インターナショナル6Day'sエンデューロ)ポーランド大会」に初出場し175クラス95位で完走/'96 「ISDEフィンランド大会」に出場し昨年同様日本人2名完走、125クラス46位でシルバーメダルを獲得。またアメリカ・ネバダ州で開催された「ペガスTOリノ」では5位入賞を果たす。/'97年、「ISDEイタリア大会」に出場し、125クラス86位でシルバーメダルを獲得/'98 WR400Fの普及の為、(株)プレストコーポレーション及びヤマハとライダー契約を結ぶ/'00 「ISDEスペイン大会」に出場、175クラス65位でシルバーメダルを獲得/'01からはWR250Fの普及の為(株)プレストコーポレーションと契約。またスポーツランドSUGOのオフロード部門に社員として在籍しSUGO 2Day's ENDURO などの運営に携わる/'06 初の日本代表チームとして「ISDEニュージランド大会」に出場、22カ国中15位、個人としてE1クラスで63位シルバーメダルを獲得