ホームプレまぐ! > 藤原広喜のエンデューロ参戦記
第11回、11年目を迎えた今大会は、主催が昨年までのビッグライフからサバイバル系のエンデューロで有名なHIROレーシングに変わり、難コースが予想された。  しかし開催までの1ヶ月は天候に恵まれ、レース当日も大変良い天気となりハイスピードなコースコンディションでのレース展開となった。また昨年までは、招待選手は賞典外となり最後尾スタートとなっていたが、今回はゼッケン01から04の招待選手もゼッケン順のスタート、表彰ありと特別扱いがなくなった。その分エントリーフィーもしっかり取られたが…。

第1日

今回は長時間の走行となるので、航続距離を稼ぐためUSタイプのビックタンクを取り付けてみる。
スタートは164台が25台づつ7列で、一斉に走り出す形式だ。私は最前列から。
日章旗が振り降ろされレース開始!多少スタートに失敗するもすぐに招待?選手の後ろにつく事が出来た。かなりハイペースなので前が疲れるのを待って様子を伺いながらの走行となる。
1ラップを23分前後で3ラップし、1時間を経過した頃、疲れの見えた03三橋選手と04山田選手を一気に抜き去り、2位に。2時間を経過したあたりで、今度はトップを走っている02石井選手をかわしてついにトップとなる。ここから約3〜4ラップは抜きつ抜かれつのバトルが始まり、ギャラリーもかなり盛り上がっていた様だ。
しかし最終ラップ、痛恨のエンストで万事休す。結局9秒遅れの2位で初日は終了する。しかし3位以降とは6分以上の差を付けている。
ゴール後、中低速がカブり気味でブホブホ云って調子が悪かったため、キャブレターのニードルピンの段数を2段薄くしてみた。またビックタンクで満タンにすると車体がとても重く、また重心が上がるため挙動もかなり変わるのでライダーにかなりの負担が掛かると判断し、タンクはYZ用のノーマル形状の物に変更して明日のレースに備えることとした。

2日目

2日目は初日の順位でのスタートとなるため、最前列は少々ヒートアップ気味で危ない気配が漂う。案の上、スタート直後の登りで十数台が絡むクラッシュ発生!スタートで出遅れていた私は、このアクシデントをうまくかわし、結果的に10位前後でのスタートとなる。
エンジンの調子は下から上まで、うまくつながり大変気持ち良い。タンクは前日コンパクトなYZ用に換えたのが大正解。ひらりひらりと軽く、楽しく走ることができる。
トップは遙か彼方になっていたが徐々に順位を上げ、1時間過ぎについにトップに躍り出る。
ここからは昨日同様、石井選手との争いになった。が、ここで痛恨のマシントラブルが発生!フロントブレーキ側のハンドルガードが割れて外れてしまい、ウッズの中でブレーキレバーが枝などに引っ掛かって、フロントタイヤがロックしてしまう!  このトラブルで何度か転倒を繰り返してしまい、トップとの差が開いてしまった。
転倒による疲れとウッズを攻められないロスが重なり、結局少し差を詰めた程度、ほぼ200分程度でゴールとなる。石井選手は、ギリギリ200分経過前にゴールラインを通過していたため、私より1周多い結果となった。悔しい。
2日間総合結果ではトップと1〜2分差、3位とは14分以上の大差を付けた、2位となった。

WR250Fについて

今回感じたのはタンクの位置だ。初日にUS仕様のビッグタンクを付けてみた感じでは、満タン時にかなり重心が高くなってしまうため、慣性で外に持っていかれる。
もっとエンジン側、ラジエター側に持って行くか、取り付け場所を極端に変える事はできないだろうか。
それと、やっぱりセルモータが欲しい。海外のメーカーの4ストマシンは、100%セル付きになっているのである。

藤原広喜プロフィール

1962年1月29日生まれ
岩手県一関市出身。'78 高校1年の時にミニエンデューロに初出場で初優勝!トライアルでジュニアに昇格/'82 にモトクロスデビュー/'83 全日本で2回優勝しノービスクラス東北チャンピオン/'84 全日本で2回優勝しジュニアクラス東北チャンピオン/'85〜'90 5年間で国際B級として東北チャンピオンを3回獲得。この間出身地に近い藤沢スポーツランド設立に協力/'91 国際A級昇格。エンデューロに初参加し「日高2Day'sエンデューロ」3位入賞/'93年からヤマハと契約し「日高2Day'sエンデューロ」で優勝。USA BAJA1000に出場するも残念ながらケガの為リタイヤ。しかしロサンゼルスで楽しい入院生活を送る。他にもエンデューロスクール、マーシャル、デモンストレーション等で活躍しながら、ヤマハ発動機販売(株)の普及活動、ライディングスクール藤沢スポーツランドの運営に協力/'95 「ISDE(インターナショナル6Day'sエンデューロ)ポーランド大会」に初出場し175クラス95位で完走/'96 「ISDEフィンランド大会」に出場し昨年同様日本人2名完走、125クラス46位でシルバーメダルを獲得。またアメリカ・ネバダ州で開催された「ペガスTOリノ」では5位入賞を果たす。/'97年、「ISDEイタリア大会」に出場し、125クラス86位でシルバーメダルを獲得/'98 WR400Fの普及の為、(株)プレストコーポレーション及びヤマハとライダー契約を結ぶ/'00 「ISDEスペイン大会」に出場、175クラス65位でシルバーメダルを獲得/'01からはWR250Fの普及の為(株)プレストコーポレーションと契約。またスポーツランドSUGOのオフロード部門に社員として在籍しSUGO 2Day's ENDURO などの運営に携わる/'06 初の日本代表チームとして「ISDEニュージランド大会」に出場、22カ国中15位、個人としてE1クラスで63位シルバーメダルを獲得