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「桜吹雪を観に行くはずだった…」プレストイベントリポート | プレまぐ!
2014年、春。今年も始まったPRESTO CAFÉ第一弾は、恒例の開催地となったTOYO TIRES箱根ターンパイク内 大観山パーキングで4月6日開催となった。
箱根は東京から最も近くてひらけた観光地であり、ポピュラーなツーリングコースでもある。東京都心の桜はすでに散り始めており、仕事やら天候やらで今年はたまたま満開の様子を観られなかったこともあって、「箱根の山の上の方ならサクラはちょうど見頃だろう」と道中の桜吹雪を楽しみに、ツーリングで現地に向かうこととしたのだ。桜吹雪…、それが問題のプロローグだったとも知らずに。
[弓削 時保:2014.4.18]
到着時は春間近な大観山であった…

今回は便乗ツーリング

 今回は足付きリポートでもおなじみのU子さんとその知人であるB場さんほかのグループのツーリングに、往路だけ便乗する形で参加、帰路は一人でつくという計画を立てた。
 取材用に写真を撮ったりしながらの道中は、自由に停まったり寄り道したりできる単独の方が、同行者に面倒をかけないので好都合だろう、と考えたからである。
 さて当日、4月に入ってめっきり春らしくなって来たので、当然その日も陽気は良いつもりで身支度をして外に出てみると、駐輪場に停めておいたマシンに水滴が付いている。
 出発時には止んでいたが、朝の早い段階で結構強めに雨が降っていたようだ。濡れた車体を急いで雑巾で拭いたがこれで10分ほど時間をロスし、U子さんとの待ち合わせに遅刻してしまう。
 さらに道はさほど混んでいなかったものの路面が濡れているため慎重に走らざるを得ず、集合場所の東名高速道路の用賀IC入口にあるマクドナルドに到着したのは、約束の8時半から15分遅れの8時45分であった。

気を取り直し海老名SAへゴー

 この用賀のマクドナルドで、合流するメンバーB場さんとおちあったのだが、筆者はB場さんとは初対面だ。
 挨拶を交わし愛車のXJR1300(限定色のDRMK)を眺めつつ、出で立ちがレインウェアフル装備であるわけを尋ねると、朝6時過ぎに自宅を出た時はまさに本降りだったんです、とのこと。しかも八王子からだとそこそこ時間がかかるだろうと思ってその時間に出発したのに、8時の遥か前には集合場所に到着してしまったそうで、そんな中ずっとお待たせすることになってしまい申し訳ない限りである。

 気を取り直し遅れを取り戻すべくさっそく出発し、まずは海老名SAを目指すこととする。濡れた路面で初心者のU子さんがスリップの恐怖を感じないよう、80〜100km/hと安全な速度で左の走行車線を巡航し、東京料金所を通過して25分、順調に海老名SAに到着。
 トイレ休憩しつつバイクのパーキングスペースをチェックしてみると、前回よりバイクの数は少な目だが「もしかしてPRESTO CAFÉに行くのかな?」と思わせるXT1200Z Super Ténéréが停まっていたりと、それなりの賑やかさが感じられる。
 ただ、サービスエリアから見渡せる箱根に連なる山々に雲がかかっているのが少し気になった…が、まぁそれも良くあることだし、気にせず先を急ごう。
左:海老名SAで休憩中の3台 右:のんびりツーリングにはなかなか良い組み合わせだと思う
左:B場XJR1300の隣には真新しいXT1200Z Super Ténéréが 右:しかし駐輪するバイクの姿は若干少ない気がする
左:遠くの山にかかる雲が気になる 右:が、元気よく出発していく一団を見てこちらも出発
 厚木ICで東名高速道路を降りて、小田原厚木有料道路に入る。通称「オダアツ」は道路規格が高く線形も良いため、ついついスピードを出しやすい道なのだが、以前も書いた通りねずみ取りや覆面パトカーによる取り締まりが厳しく、全くもって油断がならない。
 案の定、乗用車2台が覆面パトカーに停められているのを目撃したし、明らかに装備が怪しいク○ウン(レースのカーテンと自動車無線のアンテナを装備)が抜いて行ったりと、余計なスリリングさ満点であった。

 平塚料金所を過ぎると小田原に出るまで、道は山の中を通過して行く。ときおり沿道に桜の姿が見えたり、インターチェンジで全身にくっつけた花びらを舞い散らせながら合流して来る、ヤケに風流な軽自動車がいたりと散り始めの桜の雰囲気がそこここに感じられ心地良い。これならばターンパイク途中の桜並木は満開だろう、本当に楽しみだ。

様々な姿を見せる桜!…と道ばたの…

 小田原西ICを下りてしばらく進むと「伊豆・箱根→TOYO TIRESターンパイク」の標識が掲げられた交差点を右折。坂道を上って行くとターンパイクの料金所が現れる。
 ここから標高差約1,000m、一部を除きほぼ上りのワインディングロードが、会場となる駐車場があるTOYO TIRESビューラウンジまで続いているのだ。
 料金所を過ぎるといきなり約600mの急勾配のストレートで、一気に高度を稼いでいく。右手下方には早川地区の住宅街、小田原厚木道路のインターチェンジや、川をはさんで国道1号線が見渡せる。対岸側には桜の花もちらほら見受けられた。
 左へ大きくカーブを切ってさらにワインディングを登っていくと、今度は道の両脇に桜並木が現れる。最初は路面に花が散って赤い花弁が見えた状態だが、徐々に白い花びらが増えていき、ほおづき橋を過ぎたあたりで現れた並木はまだ花びらが落ちておらずまさに満開状態。
 さらに進むと花は八分咲き、五分咲き、三分咲き、とまるでビデオを逆再生して行くかの様になっていき、ついにはまだ開花する前の状態になった。標高差の成せる技で、これから春が進むと下から徐々に開花していって山が花や青葉に染まっていくのだな…。
 と、これらをコラム用に順に撮影したかったが、いちいち停まって撮るのでは他の2台に悪いので、まずは会場まで行ってそこで別れた帰りの単独行時に撮影しながら戻ることにした。

 さらに登れば咲いているところは通り過ぎてしまい、開花前のエリアに来ているとは云え、なんか随分本気で寒いな〜、とガスがかかって視界が遮られている眼下にふと目をやると、路肩の枯れ草が白っぽくなっているのに気がついた。何だあれ、霜かな?とよくよく注視してみれば…それは残雪!
 コース終盤の上り坂が一旦終わって僅かに下り坂になるあたりから、道の両側にうっすらと白く雪が残っていたのだ。東京で降っていた雨がここでは雪だったとは…そりゃあ寒い訳だ。
 天候はまさに山の天気で変わりやすく、見ているうちにもガスがかかっていたかと思うと上空に青空が見えて日が射したり、そうかと思っているとチラチラし小雪が舞い落ちて来たりと、暖かくなったりまた冷えたりと目まぐるしい。
左:これは到着後だが、通路脇の白いものは残雪だった 右:日が差すと暖められた芝生からは湯気が立ちのぼる

かなり寒い会場に到着!

 ほどなくTOYO TIRESビューラウンジ建物の姿が、山肌をなめるように登って来るガスの中から浮かんで来た。
 到着したのはちょうど11時だったが、既にXT1200Z Super Ténéréの一団がいて、メンバー同士談笑しているのが目に入った。
 以前も紹介したが、このグループは関東のみならず関西で開催されるPRESTO CAFÉにも毎回欠かさず参加してくれるというアクティブにもほどがある集団で、今回も当然のように「大阪から来ました」という人が混じっている。長距離の航続走行が得意なXT1200Z Super Ténéréとは言っても、サラッと言えることではなかなかないだろうが、その行動力には羨ましさすら憶えるほどだ。
 まずはおなじみ(?)のご来場者がいたことで安心して、乗って来たマシンを奥の駐輪スペースに停めて周囲を見渡すと、見慣れたプレストテントとニューモデルの展示車両が見えた。
 前々日の金曜日、ホームページのラインナップに突如登場した「XVS1300A」と「XVS1300CU」の姿もある。筆者はホームページ管理の都合上事前に見てはいたものの、それでも3月半ばになってからだったので、実物を見るのは当然これが初めてだ。
左:入口付近に集結したXT1200Z Super Ténéréもガスの中だ 右:広い駐車場は見通しが利かないレベル