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「難波恭司のズバッとインプレッション2012 / TMAX530」
TMAX530について、基本的な身体検査を済ませたところで、改めて日帰りツーリングに出かけた。行き先は今年50周年を迎え、8耐を含めた数々のイベントに特別企画されている鈴鹿サーキット。と言っても今回はスポーツ走行をしに行ったわけじゃないが、仲間が走行するので見学を兼ねて繰り出した。
[難波 恭司:2012.4.1]
そのうちサーキットデビューするか

TMAX530で繰り出した

 
 この春は、なかなか暖かな風が吹いてくれず、逆に時折強烈な寒気がやってくることから天候が不安定。予報では「晴れる!」と、言っても、突然雨に見舞われたりする日もある。この日もそれ・・・気温は上がらない予報なので、早朝真冬の装備で出かけた。
 北西風は強く、高速道路脇の木々はユッサユッサ揺れている。低重心だが効果的なウインド・プロテクションを持つフロントスクリーンは当然強烈な風圧を受け続ける。こんな強風下では幾らか不安もあったのも事実だ。だが、小排気量のスクーターとは違い、ビッグスクーターはそれなりに重量がある。これが良い方向に作用しているのだろう、相当な風を受けても恐怖を感じるような場面には遭遇しなかった。
 とくに伊勢湾岸道など、完全に吹きっさらしで遮るものがない上空(ところにより海上数十メートルの箇所も)だ。トラックがオロオロしながら走っているほどなので、TMAX530にとって全く影響がないわけじゃないが、とにかく予想以上に安定していたのには驚いた。過去に軽量なスポーツバイクで強風の下で走行したとき、それこそ真っ直ぐ走りながら相当なリーンアングルを多用して走行した!強風(恐怖!) 経験もあるが、同じ条件ではないにしてもかなりの安定性が確保されていた。もしかしたらボディ全体の整流効果が良いのかもしれない。
左:スクリーンの高さ変更はショップに任せて 右:春先のお供に迷わず箱ごと

そういうことか!

 「燃費が・・・という声を幾つか聞いたことがある・・・」と、先に触れているが、TMAX530 のダッシュ・パネルには「瞬間燃費」、「アベレージ燃費」を表示してくれるインジケーターがある。これを時々見ながらエンジンの負荷を確認して走行してみたが、100km/h 程度で走っている限り 25km/L 前後を常に表示していた。実際、高速道路を交通量の多い時間帯で車の流れに乗り、80km/h ~100km/h 程度のスピードを維持して走行すると、33km/L 程度の実燃費を記録した。あ!これは満タン計算方法なので、あくまでも参考程度に・・・。が、これだけの実燃費を記録しながら、「燃費が・・・」と言われるのは、とんだ濡れ衣を被せられたのか?と、コイツを少し擁護したくもなったのだが・・・
 料金所から加速するとき、ふと見た瞬間燃費計の表示した数字は・・・「お!だよな~」というもの。
 あれだけのダッシュを見せるからには、それ相応の代償が存在するもの。実際スーパースポーツなどでサーキットを全開走行すると、6km/L 程度まで悪化するからね。
 TMAX530 の場合は、シフトアップという作業もなく、ライダーが欲しいスピードまでスロットルを全開のまま固定してしまう(それだけ安心して全力加速が可能と言うこと)。この全力加速しているとき、エンジンの最大トルク発生回転数をキープし、CVTの理想的作動が組み合わされることで、”途切れることなくその強力な加速Gが続く”。その時間は当然ながら代償領域の燃費になってしまっているのだ。当たり前だ・・・。でもこれだけは一般的なスポーツバイクには出来ない芸当。スポーツバイクでは、各ギアでピーク回転まで加速し、一旦スロットルを緩めてシフトアップする必要があるからで、要するにどんなに強烈な加速Gであっても途切れる時間があるということだ。
 これらから想像すると、今までのモデルで「燃費が・・・」と言っていた人達は、相当な「TMAXトラップ」にはまった人なのかもしれないが、この TMAX530の場合、この「TMAトラップ」は更に強化されているので、自力で抜け出すことが困難になる可能性がある♪それを察してか? TMAX530ならば、先に触れた通り「瞬間燃費」を表示することが可能となっているので、これを上手く活用し、クルージングで余裕のあるときは”自身を”エコモードに切り替えジェントルに。そしてあるときは解き放たれスポーツライディングを満喫する。
 もちろんそんな場面では燃費計を見る余裕はないだろうが・・・そういったメリハリをつけるのも、大人の”たしなみ”ではなかろうか?自分をコントロールすること・・・こればかりは、いくら優秀なECU (Electronic Control Unit) がTMAX530に装備されていたとしても無理だ。己を制御するスキル・・・とでも言おうか?まずは私が記録した33km/L の実燃費を超えるチャレンジにも期待したい。(更新したとしても何も出ません・・・) また一応付け加えておくが、ワインディングを常識的にスポーツし、一般道、高速道路ともに日常的な使い方をした状況だと、満タンでTotal 280km走行し、12.7L 給油。燃費は22km/L 程度であったことを報告しておこう。もちろん条件によって大きく変わるので、これも参考程度に・・・。
左:燃費は濡れ衣 右:ヘッドライトにはこんな細工も