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「難波恭司のズバッとインプレッション2012 / TMAX530」
さて待望のNEW TMAX530である。今回のモデルはTMAX歴代4代目の就任♪だ。
「スクーター(コミューター)でスポーツライディングを可能にする」というコンセプトが世界中のユーザーに支持され、新たなカテゴリーの草分けとなった。それは何台もの、そして長年にわたりモーターサイクルとともに人生を過ごした「お・と・な」として、「特別な時間を大切に」するライダーたちがチョイスした証なのだろう。
[難波 恭司:2012.3.31]
シャープな顔つき

いよいよお披露目

 インプレッションの前に、あらかじめ断っておこう。ビッグスクーターという未知?の乗り物は、私は今回が初めてに近い・・・。そう、私自身ライディングの経験が殆どないのだ。そんな奴が、エラソーにインプレッションなんて出来るはずがない!! という自身の暴露でありながら、「プロフェッショナル・ライダー」という肩書きを持つ立場上、失格か?? と、自問自答しつつも、私に新たなタスクを与えてくれたプレストさん・・・ある意味チャレンジャーだ・・・。でも私自身、嘘や偽り、誇大で飾った表現が出来ない性分なので、逆に正直なコメントとして捕らえていただけるのではないか? とも思う。 さぁ ! 能書きはこのくらいで気を取り直し、本気モードでTMAX530をお伝えしよう。いつもながら、辛口の意見だって掲載しちゃうからね。

 ホームページでも掲載されているが、先日東京の六本木ヒルズにてTMAX530 Caféスペシャルパーティーが開催され、俳優である「武田真治さん」のサックス Live を含め、盛大に盛り上がった。ステージや会場内に用意されたNEW TMAX530 は、魅力的なモデルさんに囲まれ、そのデザインが発する視覚的魅力は強烈なインパクトだった。私もついついハシャギ過ぎた・・・(この時点では“モデルさん”にだが)
 実はこのタイミングではまだ試乗出来ていなかった!! 乗ってもいないのに講釈なんて言えないし、全てが想像の中で悶々としていたのも事実。しかし知り合いのTMAX530プロジェクトリーダーである高畑竜実さんの「コイツ」にまつわる熱いメッセージやエピソードを聞いていううち、まだ見ぬビッグスクーターの世界が果たしてどんなものか? 興味は募る一方で、そのポテンシャルを早く試してみたくて仕方なかった。そう、目の前のご馳走がお預け状態・・・
左:オヤジギャグ封印 右:ハイテンション

3度見された

 初試乗に関しては、開発陣の方たちに失礼がないように、新たに身の回りのアイテムも一新して挑んだ。そんなに重く捕らえなくても?だが、そんな気持ちでNEWモデルに接するほうが気分も良いし、新鮮さも倍増する。決して安い買い物ではないので、乗り換えたりするときの自身の演出だって大切だと思うのだ。
 そんな思いで市街地に繰り出し、信号待ちで止まっていると、左脇をメッセンジャー風の自転車が通り抜けた。いや、抜けかかった・・・が正解。1メートル先に彼は止まったが、ビックリ? したかのように振り返った。そして前を向き、また振り返り、暫くコイツの上から下まで舐めるように魅入られた。「ん?気づいた??」。そして極めつけ、信号が青になり発進すると、交差点の中ほどまで進んだ彼が、左折するTMAX530をまたしても振り返り、合計3度見された・・・その時間僅か10秒程度。最近は黒っぽい色が流行っていて、今回のTMAX530 もマッド(艶消し)を含む黒やグレーがラインナップされているが、試乗していたのも「マッドダークグレーメタリック」。一見目立たないはずのコイツに対し敏感に反応した彼は、相当な「眼力」を持っているのかもしれない。いや、もしかしたらTMAXユーザーだったのかも知れない・・・僅か10秒程度の時間に、色々なドラマと妄想が駆け巡った。

そして

 市街地では、ストップアンドゴーに終始してしまう。これは致し方ないことだが、モーターサイクルの気持ち良さは、やはり郊外に出ねば本来の感動は得にくい。渋滞の煩わしさはどうしようもないが、クラッチ操作のないコミューターは、そのストレスを随分和らげてくれた。いや、和らげてくれただけではなく、信号が青になった瞬間のダッシュ力に感心させられ、どちらかなら止まりたい(ダッシュを楽しみたい♪)気分にもなったから不思議だ。あ、断っておこう。足付き性はスポーツバイク並みなので良いほうではない。しかし、重心が低くホイール径が小さいこともあり、バランスを大きく崩して支えにくくなるような不安感は少ない。これは理論的にも納得いくが、新発見(新体験)だ。
左:使いやすい位置に調整 右:適切に調整しましょう
 そして何だろう?市街地の時空にフィットするデザインと、ビルや洒落たショップの背景に映える造形は?・・・このスポーツバイクにはない雰囲気は、コミューターとしての使い勝手に加え、泥臭さ?オイル臭さのない独特なのも。モーターサイクルの持つ「アウトロー」的なイメージが皆無で、これがオシャレを演出している術なのだろう。これも新たな発見。