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難波恭司のズバッとインプレッション2011 / YZF-R125
あれから散々走り回っている。どんなモデルでも、「主」とする用途(シチュエーションなど)で使ってこそ、そのモデルの本当の魅力が分かるというもの。私の場合、少なくとも1000km くらいは走って感じたいのが本音だ。
Mission 2 では、そろそろ初回のエンジンオイル交換も済ませ、ワインディングへも繰り出す事にした。
[難波 恭司:2011.10.29]

MISSION1:ショートツーリング編はこちら

フラッと郊外へ

大人なバイクライフ

郊外のワインディングは、もちろんサーキットではない。当たり前に集落も存在し、そこにはそれぞれの生活もある。我がもの顔で無謀なライディングが横行していた時代は既に過去のもので、今となっては紳士淑女的に、「大人なバイクライフ」が定着しつつある。(と、思っている、思いたい…)そして「バイクという伴侶」のあるライフスタイルを楽しんでいる人たちには、間違いなく充実した人生を提供してくれると感じている。
つい先日も、「脳内活性化に関してギア付き大型バイクライディングが有効である」という検証結果を、東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授らの研究グループにより発表された。これは個人的には大型に限らず、モーターサイクル・ライディングは常に先を見越した「先読み」と、「素早い条件反応」など、ほぼ無意識のうちに繰り返される操作が、大きく影響しているのではないか? と考える。あくまで経験上の個人的、勝手な意見だが…
話が逸れたが、簡単に言うと、たまには都会の雑踏から抜け出し、郊外で気持ちよくライディングしてスッキリしようじゃない♪って事。結果的に先に触れたような効果も期待できるし、現実としてツーリング先で出会う年配の方達が、本当にイキイキされているのを見かけると、その発表もうなずける気がするのだ。
左:あそこを曲がってきたんだ♪ 右:戦闘的なスタイル

やはり125cc

厚木からの移動時、中速回転域(5~7,000rpm程度) の充実に納得していたが、ワインディングであれば更に高回転域まで使う。
2速でレッドゾーンのピークまで加速し、一瞬10,500rpmのレブリミッター(回転制御)にタッチ。すぐさま3速にシフトアップ。その2速→3速間は、ややワイドギアレシオに感じたが、単気筒にありがちな回転の頭打ち感など不快感は全くなく、むしろパワーを全て使い切る満足感がある。リッタークラスではサーキットでしか実現できない領域ではあるが、125ccならばこれが日常♪
またこれも単気筒にありがちな、スロットル開け始めの「ドン付き」といわれる特性(スロットルを開け始めたときに、ドンッ ! と飛び出すようなエンジンフィーリング)がスムーズに制御されていて、過大な加速、そしてコーナーへ向けて慌てて減速…という、リッタークラスのエキサイティングなライディングを強要されることもないので、コーナーで何の気兼ねもなく深いリーンアングルへ持ち込める。全く持って楽チン♪
その楽チン理由は、エンジンパフォーマンスに対して圧倒的にシャシー性能(タイヤのグリップを含め) が勝っているという事。これは軽量である事の優位性であり、基本設計の段階でターゲットとしたパフォーマンスが相当高いからである事は容易に分かる。それがゆえに、右へ左へリズミカルに切り返すのもスロットルは開けたまま。コーナーの「R」 にあわせ、的確なライン取りに専念することで、ワインディングの先読みに集中できる。余裕を持ったライディングには、これが大事な事。
左:タイヤはMICHLIN PILOT SPORTY 右:プリロードアジャスターなし
出力数値カタログ数値の15ps は重要じゃない。実際にライディングした時、そこに楽しさを感じられるか? が、私の判断基準。スロットル操作に対するエンジンの反応や、コーナーへのエントリー時に感じる一瞬の動きなど、「乗せてもらっている感」ではなく、「乗っている感」、「操っている感」を実感できるか? など、当たり前の事を気にする。もちろんこれらは全て合格点♪
コイツの場合、ヨーロッパではワンメイク(全て同一車両)でのレースが開催されており、それに合わせてか? サスペンション、タイヤグレード共にハードなライディングを許容する設定となっている。当然だが単純にこのままサーキットで通用する。しかしながら一般道では、そのためのネガティブな面を若干感じることがあった。
具体的には低いスピード域でゴツゴツした印象が強く、私の乾燥重量64kg (キャー) では荷重設定が高めに感じた。Rr タイヤの空気圧をやや低めにしてみたりしたが、ワインディング以外では大きく変化がなかった。タイヤの内圧に依存し難い(良い意味で)ミシュランタイヤ※の特性かもしれないが、市街地などではもう少し「しっとり」した乗り味を作り出す為、前後サスペンションのプリロードアジャスターが欲しかった。ないものネダリだが・・・(※テスト車輌はミシュランタイヤ装着)
左:シート下はギッシリ 右:オイルチェックはココ