ホーム > プレまぐ!
難波恭司のズバッとインプレッション2011 / YZF-R125
コイツがヨーロッパで最初に発売されたのが2008年。当時、それはそれは大きな話題となり、多くのバイクユーザーの興味を「かっさらって」いた。私もその例に漏れず、ヨーロッパサイトで発表になったとたん「これだ!!」と、プリントアウトして色を見比べたり、また現地の情報を調べたりし、仲間うちのバイク談義で盛り上がり、現実的なイメージばかりを膨らませていた。その背景には、もちろん「手ごろなサイズで遊べそう♪」という思いと、何と言ってもデザインセンスに引かれたことで、今までずぅ~っと恋焦がれていたのであった。
[難波 恭司:2011.10.27]
Nice to meet you.

待望のJr登場♪

この子の出身は「フランス」。デザインもスーパースポーツYZF系である事は一目瞭然ながら、国内生産モデルとはどこか違う雰囲気を持ち合わせる。たとえばフェアリング、タンクからシートに流れるラインや、明らかに「容姿を優先」したディテールなどがそう。この雰囲気を醸し出す背景には、対象とするユーザーの違いも大きく影響しているからだと思う。そう、なんせ大柄。ヨーロッパの平均的体格をターゲットにしているから、「Jr.」 といっても600ccクラスに引けを取らないほどフルサイズだ。だからサイズ的な自由度も広げやすいのだろう。でもデカイ…
代表的なカタログ値だが、シート高だけみても「長男」の R1 = 835mm、「コイツ」Jr. = 818mmと、たった17mmしか違わない。(実際の足付き性は、既にプレストホームページに写真あり)
左:LOWビームは右側 右:HIビームは左側

初対面でイキナリ跨った。

普段はそんな事をしない。通常ならば、決して失礼がないようにジックリ造形美を堪能し、各部の構成パーツ類を確認しつつ、デザイナーやテスター達の意図や思いを想像することで、そのモデルの生い立ちに思いを寄せる。どんなモデルでも、世に生まれる前に繰り広げられる、メーカー内での沢山の葛藤。作り出す側の思いを感じ取らなければ勿体無い…
いや、ちょっとクドかった。そういった行動は時々? で、コイツの場合は前記したとおり、散々データを下調べし、スリーサイズ♪や、好きな食べ物(ガソリンの種類)、履いている靴(タイヤ銘柄・サイズ)までも知り尽くしていたから、サラッと全体を見渡しただけ。簡単にポジションチェックのみで走り出すことにしたのだった。

今回のミッションは、厚木から浜松まで自走。それも初対面でイキナリ ! だからず~っと恋焦がれていた一途な想いによる感動に浸るよりも、コイツとの長旅をどう過ごすか? 場合によっては、これまたイキナリ、○○温泉や、□□宿など、場合によっては「仕方なく」寄り道もありえるか? と、ルート確認し、迷子にならぬよう万全を期した。もちろんコイツの排気量は125cc以下。だから必然的に一般道で天城越え? 箱根越え? とにかく50ccの免許を取って直ぐのころと同じ、「ただひたすら走る楽しみ」に没頭する時間に早速タイムスリップだ !
左:タンク上面の樹脂プロテクター 右:曲線とエッジの融合

出発進行!まずはお腹満タンに♪

入る入る、13.8L のカタログ数値は伊達じゃない。ついでに用意してきたエアゲージを使い、ガソリンスタンドで規定値の空気圧に調節。これで準備OK ! さて走るか♪
選んだのは国道246号線。大井松田(?)付近の松並木を抜け、御殿場方面へ登り続けるが、今回は慣らしを兼ねているから、エンジンの回転数は控えめ。それでも車の流れをリードできるくらいスイスイと山道を登っていく。これは比較的中速域 (5~7,000rpm付近) のトルクを重視し、日常的なエンジン回転領域での快適性に優れているという事。125ccという排気量ながら、充分満足できるレベルで不満がない♪あぁ、間違っても兄貴達 (R1やR6) との比較じゃないからね ! 125cc という排気量を踏まえた上での話し。ここは紳士的に…
左:質感のあるタンクキャップ 右:キャップは外れます

そしてずいぶん走った…

気がした。御殿場付近にある道の駅「ふじおやま」で休憩。いつもの時間感覚で行けば、厚木→御殿場だと30分くらいかな? えっ? まだ30分程度の距離しか移動してない?? 明らかに自分の中で流れている時間軸がずれ始めている事に気がついた…
でも本当は休憩しなくても良かった。全然疲れがない。だけど、「富士山が見えるところで休憩したい」という軽い気持ちに誘われ立ち寄っただけ。ところがその富士山、雲がかかって見えずじまい。「ざ~んねん…」と、思っていると隣にバイクが止まり、その方としばしバイク談義が始まった。こんな感覚は暫くぶりかもしれない。新しいバイクは格好の話ネタだから、通りがかりの人ともドンドン会話の花が咲く。ちと楽しくなってきたぞ。
左:残念ながらそこはダメ 右:未知の駅