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ニューモデルRSZ100Fiに乗ってみた
何しろ乗ってて楽だし速いしで、普通に通勤その他に使ってました。

パワフル&コンビニエンス!

さて原二スクーターであるから実用性についても万全の造りとなっているのは当然だろう。しかも普段スクーターに乗っていない筆者には、シート下のフルフェイスタイプが余裕で入る容量を持つヘルメット収納スペースは、何を運ぶにしてもとても便利に感じられる。
色々なものを入れて運んだ中で容量一杯を使い切ったのは多分「米」だっただろう。10kg近くあったはずだがうまく納まり、しかもそれが低い位置でかつ中心になので、米を積んで走るとかえって高速域での安定感が出るほどだった。他にもミネラルウォーターやら何やらと買い物にも使ってみたが、シート下だけでなくレッグスペースの荷かけフックにまで使えば信じられないほどの荷物が運べる。しかもここでも車体の軽さが活き、荷物満載でスーパーの駐輪スペースから出てくるのもラクラクだ。
環境対応も充実している。触媒付きのマフラーと電子制御インジェクションにより、台湾で96年7月から実施された排出ガス規制「5期排放」、92年12月31から実施された低燃費基準「3期油耗」、96年1月以降対象の騒音規制「4期噪音」の、環保法規それぞれに対応している。
このうち燃費は特に計測していなかったが、相当走りまわったもののフューエルメーターは殆ど動かなかったし、エンジン音は排気音がきれいに消音されていてメカノイズも少なく、静かで穏やか、最新の環境技術が活きていることが感じられた。
もっとも個人的には細いエキゾーストパイプと静か過ぎるマフラーを見て、対応する市販のマフラーにコンバートしたら迷惑にならない音質で更にパワフルになるのでは?と妄想をたくましくしてしまう。4ストローク・シングルカムの空冷2バルブエンジンはコンベンショナルな構成ながら、最初からFI対応が予定されていてかなり伸び代がある新世代なはずだからだ。
左:車体のコンパクトさに比べシート下の容量は充分ある 右:メーター・ハンドル廻りはシンプルだが分かりやすいデザイン
左:マフラーはキツネのしっぽみたいな大容量だが… 右:エキパイは意外に細い。サードパーティーからマフラーが出そうだよね

その他気がついたことを少々

 昨今のスクーターは盗難防止のために様々な機能が考えられているが、RSZ100Fiも当然そうした対策が施されていてメインキーが破壊されないようにシャッターがついている。こうしたシャッター自体は見て知っていたのだが使った経験がなかったため、ある日出先から帰ろうとシャッターを開けるためのセカンドキーを回しても作動しない時にはかなり焦った。
原因はシャッター機構がリアホイールのロックも行なっていたからで、やや坂になったところに停めてあったためにロックピンに力がかかってうまく解除されなかったためだった。
プレストに問い合わせるとすぐに原因を教えてもらえたので解決できたが、良く出来た盗難防止装置だと思う反面、これはありがちなトラブルなのではないか?という思いがよぎったので、敢えてここに書き留めておこう(決して慌ててしまったのが悔しかったからではありません)。

フロントブレーキは随分と小径ディスクだが、効きは充分でコントロール性も良い。もう少し走ればさらに当たりが出てもっと良くなるかも知れない。ローターが小径ゆえにジャイロ効果もだいぶ抑えられているだろうから、それもクイックなハンドリングを助けているようにも思われる。
左:かわいい小径ディスクだが効きは充分 右:シンプルを絵に書いた様なリヤサス。いい仕事してます。
タンデム走行でもパワーには余裕があったが、ライダーが意識して前寄りに乗らないと重心が後ろに移動する感じでフロント側が軽くなり、ハンドリングがややフワつく様に思えた。もっともパッセンジャーがライダーより重かったし、接地感を失う様なレベルではなかったから気にし過ぎかも知れないが、何かの際には二人乗り「も」できる程度に割り切って考え、やはり基本的には一人で乗る方が軽快だし好ましかろう。

価格はオープンプライスだが中古車情報誌などで調べると25万円前後で、同クラスの他社スクーターとは少し安めのプライスとなっているようだ。価格だけでも充分お得だし、今はまだそう見かけるモデルではないので街中では目立つのも○。切れ長のフラッシャーとポジションライトが特に目を引く様で、信号待ちで並んだ車に「なんだこのスクーターは?」とばかりに何度かのぞき込まれたのはちょっと楽しかった。
プレストによればショップからの問い合わせも徐々に増えているそうで、それはヤマハ国内モデルの小型スクーターは同車格の「グランドアクシス」が販売終了となり、フルサイズ125のシグナスXのみのラインナップになっていることが影響しているかも知れない。

いずれにせよ「スクーターは足」と割り切って使うにしてもドレスアップなど「モデファイのベースにする」としても、扱いやすさと使い勝手、そしてコストパフォーマンスもなかなかどうして良く、うまいポジションに位置する面白いマシンだと思う。このクラスのマシン購入を検討されているならばもちろん要チェック!ぜひショップで尋ねてみて欲しい。

左:タイヤも小径10インチを採用している 右:輸入車らしさを感じる台湾の排出ガス規制対応シール