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キャラバン試乗車の慣らし運転を手伝う
かなり前のことになるのだが、年が明けたばかりの1月初め、プレストから「'09モデルを乗りに来ませんか?」というお誘いの電話があった。何のことかと詳しく聞いてみると、試乗車としておろすマシンの慣らし運転をやるのだという。機種はYZF-R6、XVS950A、そして'09モデルでは特に興味のあったXJ6Nだ。
新車に乗れるんならどういう内容であろうとこれは行くしかない。「ぜひ!」とお願いして参加させてもらうことにした。
[弓削 時保:2009.4.29]
慣らし運転途上、休憩中。

急いで情報収集

電話を切ってからそれぞれのマシンについて調べてみる。プレストのサイトでは「2009年取扱検討中のモデルについて」としてXJ6N、XJ6 Diversion、FZ6R、XVS950Aが挙げられていたが、この時点ではまだラインナップには加わっていなかった。となれば海外のサイトをチェックだ。
やはり気になるのはXJ6Nだ。プレストのラインナップには既にスーパースポーツのYZF-R6とオールラウンダーのFZ6 Faser S2がある。
今回のXJ6Nは、2007年まで扱いのあった、「FZ6 S2」に代わるネイキッドモデルであるようだ。個人的にもFZ6 S2は取り回しのしやすさなど好感を持っていてラインナップから落ちた時にはがっかりしたのだが、ニューモデルとして復活してくるとは。
XVS950AもXVS1300Aの後継機の位置づけになるようだ。同じXVSシリーズながらXVS1300Aが水冷でXVS950Aが空冷と、両者は排気量以上に冷却方式に違いがある。ラジエーターを持たないXVS950Aはその分ダウンチューブのあたりがすっきりしていて空冷エンジンの美しいフィンが際立つ。25%以上減少した排気量も、バランサーを廃止しながら不快な振動を感じさせないボリュームを追求した結果とのこと。XVS1300Aは以前企画でツーリングに行った経験があるのでこれもまた楽しみ。
YZF-R6は2006年に現行スタイルで登場した際には本気で買おうか考えたくらいだったから、乗ってみたいのは言うまでもない。2ストか?と思うばかりに超スパルタンだった2006年モデルに比べると、熟成が進み年々乗りやすくなっているそうなのでこちらも期待できる。
慣らし運転をする3機種

現地に集合

話はいきなり当日に飛ぶ。集合場所はこれまでにも何度か広報車両を返却に来ているので場所は良く分かっている、物流拠点となっている厚木の某所。到着すると既にプレストスタッフが慣らしを行なうマシンの準備を行なっていた。
マシンはXJ6N、XVS950A、YZF-R6がそれぞれ4台ずつで、自分を含めた6名で、東名厚木ICから御殿場ICを往復約100kmで行なう。足付きリポートでおなじみI井さんによれば「5名だと3往復しなくちゃならなかったから、参加してくれて助かった。」そうだ。
1往復目は10時半に出発。マシンは「好きなんでしょ?」ということでYZF-R6を担当することとなり、各マシン2台ずつで一路御殿場を目指すこととなった。
さて本当にド新車状態のR6だが、夏の八耐に参戦しているチーム茶レンジャーのカラーリングにも似ているビビッドオレンジメタリック2のカラーリングが思っていた以上にカッコ良い。ラインナップの写真はややくすんだ様な色になっているが、あれはウェブブラウザによるでの色再現性の制約らしく、実物はもっと目の覚める様な鮮烈なオレンジ色だ。しかもテール、アンダーカウルの黒とのコントラストが抜群に良い。R6と言えば青、ディープパープリッシュブルーメタリックCが一番似合う、ラインナップに登場した時には「何じゃこのオレンジ色は?」と実は内心思っていたのだが、良い意味で期待を裏切られた。
そういえばオーナーズリポートにも綺麗なオレンジのR6が掲載されていたから参考にして欲しい。というより是非店頭で実物を見てみるべきだと思う。
ウェブブラウザでてはなく、ダウンロードして見ると色の違いが分かると思う。
まず見てびっくりしたR6、跨がって走り出したら再びびっくり。2006年型のイメージが強烈に染み付いていて「サーキットはともかく街乗りには…」と思っていた自分にとっては、スタートから低回転でスルスル走り出す2009年型は、いやもちろん慣らし始めでアタリも何もついていない状態でどうこう云うのはおかしいと思うけれど、低速トルクも充分にあって凄く乗りやすいのだ。こんななら街乗りだって全然問題ないではないか。
驚いたまんまピットレーンを走るがごとくにゆっくりと、IC手前のガソリンスタンドに入って全車給油を行なう。「足柄SAで一時休憩、それまではあまり細かいことを気にせず普通に走って構いませんから。」という指示を貰い、一列縦隊でいよいよ東名高速道路に入る。
気にせず走れと云われても一応は慣らし運転な訳だから、自分なりに気は遣いたい。まずはトップギア90km/h程度で巡航を始めることにした。前走車には離されがちだがこの状態で5km、1速落として5速で5km、さらに1速落として4速で5km。6速に戻して今度は100km/hちょっとのスピードで5km、5速で5km、4速で5km。さらにできるだけ頻繁にシフトチェンジしてみるなど、限られた距離で少しでも各部にアタリで出てくれる様にと思い走り続けた。
それにしてもR6、高速道路では絶妙なポジションである。停まっている時は腰高で重心位置がやや高く感じるのだが、走行中は自分の腰を中心にマス集中化された車体がちょっとしたレーンチェンジでも間髪入れず反応してくれる感じがする。ステアリングを握る手にも腕にも殆ど負担は感じられず、姿勢に無理がない。600ccというサイズが身の丈に合っている様だ。やっぱ欲しくなるよな〜R6、などと考えながらスイスイ走って気がつけばあっという間に足柄SAである。順調に走ってほぼ30分、調子の良さにSAを通り過ぎそうになったのは内緒だ。
途中休憩してここでマシンチェンジをする。R6は前傾姿勢がキツイから、と言われるが全然気にならず快適だったので、そのままR6を担当させてもらうことにした。
再びマシンに跨がり御殿場ICを出て、そのまますぐにUターンでゲートをくぐり上り線へ。一般車両のペースも上がって来ているので、その流れに乗って30分(弱)、気持ち良く流して厚木デポに戻って来た。往復した距離はちょうど100kmである。
左:とにかくカッコ良いのだ 右:オレンジの中にはフレアパターンが描き込まれている