![]() こいつの基本スペックは、ちょっと前に試乗したXJ6 N と共通だ。いわゆる姉妹モデル。ライディングポジションも装備もほぼ同じながら、大型のフェアリングを備え、タンデムシート両サイドにはXJ6Nと同様のグラブバーを装備することで、ツアラーとして最低限の正装を身にまとっている。そしてメンテナンス時や不安定な場所で荷物を積み込んだりするときに便利なメインスタンドも完備している♪
[難波 恭司:2009.4.4] ![]() 「N」とは異なる魅力を感じる
気負わない飾らないカタログ上では車重がXJ6N から6kg増加しているが、当然ながらその殆どはフェアリングが占める事になる。これが一体どんな影響を示すのか? あのXJ6Nの清々しいハンドリングは消えてしまうのか? そしてタンデムの印象は? 今回はこの辺りを重点的にレポートしよう。
XJ6「N」ではバイクの気軽さを改めて感じさせられた。何の気負いも飾りもないが、楽しさだけは満点だ♪そんな好印象の「N」を姉妹にもつ「Diversion」だが、やはりフェアリングの恩恵は充分以上。テスト日は寒さがぶり返し、前日は雪が降ってしまって焦ったほどの悪条件だったが、凍てつく外気もフェアリングのお陰で随分と和らいだ。
![]() 左:このカウリングの効果は絶大 右:メインスタンドは隠れた重要アイテム
ところでタンデムするとき、後ろに「乗っけてもらう」タンデムライダーは何に気を付ける? 私の場合は必ず片手を運転するライダーのお腹に回してもらう。そして反対の手はシート後方のグラブバーを握り、加減速時になるべく自身を支えるよう指示する。これには理由がある。両手を後ろに回してグラブバーを両手で掴んでしまうと、ライダーは後ろのタンデムライダーの様子が全く掴めない。場合によっては落っことしてしまってもだ ! またその逆に、両手で運転するライダーに抱きついてしまうと、ライディングの自由度が妨げられ、ちょっとバランスを取り損なったときなどにリカバリーしにくくなる。(後ろに乗せるのが女性ならば、ちょっと嬉しい気もするが・・・)これらを嫌って「片手をお腹、片手をグラブバー」としているのだ。
また利点はまだまだある。片手をお腹に回してもらうことで、タンデムライダーの心理状態を掴む事だって出来ると考えている。加速時に「ポン」っとお腹に回した手に合図を送ったり、疲れてきたり眠くなっているようだとバイクの動きに「お腹に回した手の反応」が鈍くなる。そして力が入りっぱなしてあれば「緊張状態が続いている」など、パッセンジャーの状態をリアルタイムで察することにも繋がる。一人じゃないことで、ライディングに関する色々なことに気を配る・・・そんな意識でタンデムランを楽しむのが理想じゃないかな?車で言うところの2種免許検定みたいなものだ。
話が逸れたが、こいつのタンデム走行は意外や意外 ! きっちり作り込まれていた。今回たまたまタンデムに鎮座していただいたのは、「足付きリポート」御馴染み?のスタッフU子女史。一般的な?(何が?)日本人的背格好が幸いし、バイクバランスも大きく変動せず、プリロードも変更なしで大きな不満は無かった。XJRなどのツイン・リアショックと違い、モノショック・モデルはホイールトラベルが大きめで、乗り心地を優先するとタンデム時に大きくリアが沈み込み、リア下がりの不安定なハンドリングに陥りやすいが、コイツはそんな不安は感じられなかった。上出来 !
![]() 左:1週間限定公開!足付きリポートでおなじみU子女史 右:このタンデムシートの乗り心地は?
以下に長距離タンデムする場合のチェックポイントを幾つか上げておこう・・・
![]() 左:右から見た乗車姿勢 右:反対側から。膝の曲がりに余裕が感じられると思う
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