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難波恭司のズバッとインプレッション2009 / XTZ125
[編注]さて、内容の濃さに急遽2週連載となったこのリポート、後編では難波さんがXTZ125Eの良さをさらに引き出すために講じたモディファイをご紹介する。

XTZ125E の魅力を、より多くの人に堪能してもらいたい…と思い、散々走り回って感じた幾つかの項目を、ショップで出来そうなレベルでモディファイを行ってみた。
[難波 恭司:2009.2.18]
闇夜に真打ち登場?!

意外と高いシート高を下げる、2つのモディファイ

コイツを一番お勧めしたいのが女性ライダーなんだけど、やはり足付き性は気になるところで、身長の低めな人では少々心細いのは事実。フロント21インチ、リア18インチのホイールサイズは、オフロードでの走破性や安定性、そして取り回しバランスにも優れることからオフロードバイクで最も多く採用されているのだが、敢えて挙げるならば、この車高がやや高いことが欠点。
それでも400cc以上のようなバイクとは違って軽量なのが幸いし、もしバランスを崩しかけてもリカバリーしやすい。これは足付き性に少々難があっても、乗ってみると「意外とイケル」ということ。慣れることで不安感も解消する事があるので、練習する意識も大切なポイントなんだけど。

モディファイその1・シートスポンジを削る

そもそもオフロードバイクは長時間のライディングでお尻が痛くなりやすい。Selow225もそうだったけど、XTZ125EのSTDシートも1時間程度で「そろそろ・・・」と感じ始める時がある。まぁ適度に休憩すればいいだけなんだけどね。今回は写真のようにスポンジのボリュームを削ってみたのだが、シート座面がやや堅く感じるものの、1時間以上のライディングでも思ったほど痛みを感じることはなかった。もちろん座面形状は検討し、出来上がった物はXJR1300の座面に近かったことから、座った時に掛かるお尻のストレスを、効率的に分散する形状が幸いしたのだろう。 評価 ○
スタンダードの青はシート形状はフラットで角もある。モディファイした赤はシート座面形状をカマボコ状にしている。(オンマウスで動きます)
モディファイはシートスポンジの表面を削り、角も丸く落としている。

モディファイその2・サスペンションセッティングの変更

色々なシチュエーションでXTZに乗ってみると、サスペンションの設定が私の体重だと硬めに感じる事があった。これはXTZ125Eは海外モデルなので、荷重の標準設定が一般的な日本人の体重よりもやや高いせいだと考えられる。
そこで前後のサスペンションの設定をモディファイしてみることにした。まずはリア側で、リアサスペンションに付いているプリロード・アジャスターを最弱に変更してみた。
すると乗り味が、初期の作動性がスムースで凸凹ギャップの突き上げ感もなくなり快適に♪しかもこのプリロードの変更だけで、シート高が実測値で約10mmもダウンして足付き性も、これまた快適に♪♪
ただしアジャスターの調整作業は車載工具では少々やりにくかったので、作業性を考えて別の方法をとっている。
写真を見て欲しい。まず左側のキーロック付きのサイドカバーを外し、バッテリーを外すと現れる、4箇所で留めてあるボルトをTレンチかボックスレンチで緩めてバッテリーケースを外す。4本のボルトのみなので作業は意外と簡単、そしてバッテリーケースを外すとそこにはリアサスペンションのプリロード・アジャスターが!ツールさえあれば15分程度の作業で、この状態なら車載工具で苦もなく調整作業が可能なのだ♪
左:まずはキー付き再度カバーを外す 右:バッテリーを外しボルトを緩めてケースを外してしまう
左:ケースを外すとジャーン!リアショック登場〜♪ 右:この方が遥かに作業しやすいのだ
突き出し量はこのくらいで。
もちろん、このままではリア下がり気味になって前後バランスが崩れてしまうので、フロント側にも調整を行なう。フロントフォークの突き出し量を増やして調整してあげるのだ。
突き出し量は、5mm程度でその変化を感じ取れるはずで、最大でも10mm程度に留めておくべきだろう。それ以上はストロークした時の各部接触や、何よりサイドスタンドでバイクが自立しにくくなってしまうばかりでなく、走行安定性を損なう恐れがあるからだ。
シートアレンジ、前後サスペンションの設定による最終的な印象は、一番の課題だった足付き性も更に改善方向で好感触。そして若干ながらバイク全体の重心が下がり、元々の安定性が更に高まった感じで違和感もない。まぁこのあたりは好みなので、一度試してみて貰えるとよいと思う。なお2人乗りを多用する場合や、ハードに走る場合が多いならばSTD設定の3段目の方が良いだろう。 評価 ◎

で、仕上がりはこんな感じだ。どうだろう?随分違うのがお分かりになると思う。
モディファイ前の青と、モディファイ後の赤。随分違うでしょ?(オンマウスで動きます)