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難波恭司のズバッとインプレッション2009 / XTZ125
1966年にブリヂストンのタイヤのCMソングとして発表された「どこまでも行こう」という曲がある。音楽の教科書にも掲載され、CD化もされたくらいの大ヒット曲なので、きっと皆さんも何処かで耳にしたことがあると思う。
(「どこまでも行こう」作詞作曲 : 小林亜星さん 1966年〜ブリヂストンタイヤCM : Wikipediaより)

年が明け、聞こえてくるのは厳しい社会情勢。明るい話題に乏しく、心はブルーになりがちなのだが、こんな時こそ「どこまでも行こう」の様な気持ちを忘れず、バイクに乗ってストレス発散したいものだね。
今回持ち出したのは XTZ125E。以前から、軽量なオフロードバイクほど楽しく遊べ、バイクライディングのスキルアップを実感しやすいアイテムはない!! と話しているが、改めてその存在、いや必要性を実感している。
[難波 恭司:2009.2.9]
股の下からコンニチハ

一家に1台 ! XTZ125E

ブラジル・YAMAHAで生産されているXTZ125E に搭載されるエンジンは、現在では国内販売が終了してしまっているコンペティションマシン(モデル自体はアメリカなどで存続中) TT-R125系を採用している。このエンジンはYAMAHAの中でもワールドワイドなモデルに採用され、信頼性に最も定評のあるエンジンだと感じている。
そもそもTT-R125シリーズはファンライド用モデルであり、ストリートバイクではないのだが、私は初期モデルが発売されて直ぐに購入し、色々な場面で走り回った。ある時はモトクロスコース、そしてダートトラック、またあるときはトライアル、そしてホイールはそのままでタイヤをストリートタイヤに履き替え、ミニバイクコースへと持ち出したりもした。そこで感じたのはSTDのままで「全てを網羅できるポテンシャル」であったという事と、何より遊べる♪という事実。このエンジンの素性の良さは、後にこのエンジンを使ったフランスのSCORPAという競技用トライアルバイクが開発されたことからも伺えるだろう。そして国内トライアルでは排気量125ccのまま国際A級クラスで成田匠選手がチャンピオンを獲得したほど頼もしいのだ。ただし残念なのは、普通に乗れるストリートバイクとしてではなかったこと。TT-R125も同様でストリートは走れない。XTZ125Eは、そんな希望に答えてくれるために登場したモデルだ。
125cc と聞くだけで、「へっ?」なんていうリッターバイクユーザーもいるだろうけど、何を隠そう私のバイクライディングの基本は、このクラスが元になっている ! このクラスを制する者、モーターサイクルの「い・ろ・は」を理解する・・・言い過ぎか?だけど、ウソじゃない。信じられないなら、リッタークラスを持て余している人に是非一度乗ってもらいたいバイクだ。
能書きはこれくらいでイイや、いつものように使い勝手を含めた魅力を深く追求して見よう♪
左:タフネスなエンジン 右:ルックスもGood!

まずは各部のチェックを

走り始める前に、まずコイツの素性を探って見た。確かに見慣れたスーパースポーツに比べれば「突っ込みドコロ」はたくさんあるのだが、必要にして充分なスペックと思われる。もっとコストを掛けて見栄えを良くし、リアブレーキもディスクで〜、タコメーター付けてぇ〜なんて言い出せば、250ccクラス並みの車両価格になってしまうのは目に見えている。タイヤが2つで、構成されるパーツ点数も変化がないのに、排気量に見合った価格設定をするには仕方ないことだろう。「あ・え・て」ダウングレードしたような構成パーツではあるものの、先に触れたとおり信頼性の面では充分な装備であり、セル・スターターだって付いているし、普段使いには何ら問題がないどころか、こんなに気軽で経済性も高く、そして一番大切な「楽しめる & 楽しませてくれる」バイクはそんなにないんじゃない? っていうのが第一印象だ。
ツイスティなワインディンぐ〜は得意分野、そして楽しい!
細かいところに目をやると、フロントフォークの基本設計はSelow 225 を流用しているようで、Selow225用ディスクカバーがそのまま取り付けられる。もちろんフロントフォークのインナーチューブ径も同じなので、ジャバラのインナーチューブ・ブーツもカラーチェンジなど流用できそうで、モディファイやドレスアップなどでもバリエーションが広がりそう。
いくつか気になった点も・・・それはヘルメットホルダーが無いこと。日本では比較的治安も良いからヘルメットをホルダーに取り付けて・・・となるけど、セキュリティーに気をつけなくてはならない国ではそうは行かない。簡単に「お持ち帰り」状態になってしまう事が考えられるから、ヘルメットをバイクに付けたまま離れるのはあり得ないのだ。だからヘルメットホルダーという概念すらないのだと思われる。日本ではアフターマーケット品なども出回っているので、使用状況に合わせて装着するのも良いだろう。
林道トレッキンぐ〜も得意だから、そいろいろ探検したくなる