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ガソリン代を節約する3つのアプローチ
去年来のガソリンの高騰は若干の下落傾向があるものの、1月20日現在近所のガソリンスタンドを除くとレギュラー146円、ハイオク160円ということで100円台を遥かに切った頃からは信じられない価格だ。

[弓削 時保:2008.1.20]

高いよね、ガソリン。

街道からちょっと入るとだいたい高め。ここはぐるっと近所を巡って一番高かったところ。
僕はオイルショックの頃には既にバイクに乗っていたクチだから、当時の180円/リッター(それもレギュラー)かつスタンドが地域内で交互に休業しているという一番ひどかったときを知っているので、その意味ではまだ驚かないのだが、その頃乗っていたのは原付だしせいぜい1回500円くらいだったのに比べると、ファミリーカーをハイオクで満タンにして10,000円を超えたりするので、財布へのインパクトは比較にならないほど大きい。
しかも昨今のビッグバイクはプレミアム(ハイオク)指定が当たり前で、かつ燃費はハイパワーを追求する分決して良くはない。クルマに比べると満タンにしても20リッター前後なので見かけ上の1回の出費は少なく心臓への負担は小さい気がするがが、それはまさに「気がする」だけで自分を誤摩化しているに過ぎない。
前にバイオガソリンの事を書いた際、FZ1にレギュラーを入れてみて「あまりフィーリングは変わらない」と書いたが、後で知人から「そりゃインジェクション車だし、ECUが内部で点火タイミングなんかをコントロールしているから分かりにくいだけで確実に性能は違うよ」と指摘された。
考えてみれば僅か1ヶ月ほどプレストからお借りしている間の話であり、その間5回程度の給油しかしておらず比較するにはデータ不足であったのは否めない。 で、件の知人に「なんかいい方法はないですか?」と問うと知人曰く、

「あん時書いてたじゃない、混ぜりゃいいのよ。ハイオクの定義は95以上なんだから、レギュラーのオクタン価は90、ハイオクが100、半分ずつ入れれば95でしょ、それで問題ない。」

ガソリンをブレンドする

確かに書いたけど…と言われて思ったのだが、興味を持ってネットで調べてみると結構やっている人がいる様だ。 FZ1のオーナーズマニュアルでは
  • 無鉛ガソリンでは、ポンプオクタン[ (R+M)/2 ]で86以上 又はリサーチ法オクタン価で91以上の無鉛レギュラーガソリンの使用を推奨。
  • エンジンにノッキングが発生した場合は、ガソリンの銘柄を変更するか、無鉛プレミアムガソリンを使用すること。
とあるのは以前にも紹介している。理屈ではリサーチ法オクタン価91が確保出来ていれば良い訳だ。
レギュラーとハイオク、どちらもガソリンだから混ぜても何ら問題はない。しかも混ぜたあとのオクタン価はガソリンの量とほぼ比例して変わるそうなので、オクタン価100のハイオクをxリッター、90のレギュラーをyリッターとすると、

100x+90y/x+y=91 となれば良く、9x=y、つまりハイオク1リッターに対してレギュラー9リッターで91オクタンのブレンドガソリンになる。

FZ1を例にとれば、フューエルタンク容量は18リッターだがギリギリ18リッターを使い切ってスタンドにたどり着く事はまずあり得ないから、1リッター残して17リッターを補給するとしよう。
するとハイオク1.7リッター+レギュラー15.3リッター、少し余裕を見てハイオク2リッター+レギュラー15リッターとなるわけだ。
ハイオクとレギュラーの価格差は14円だから、1回あたり210円の節約、となる。10回給油すると1回分浮く…電車の回数券みたいで微妙な数字ですが(笑)。
もし燃費を計って低下が見られる様なら、ハイオクの割合を増やしていってハイオク100%と遜色ない点を見極めれば良いだろう。
あとこれをやるのはセルフのスタンドにしておくのが吉。もちろん一般のスタンドでも頼めなくはないけれども面倒臭がられるか奇異に見られるかだと思う。混雑している時も時間を要するので、後続を待たせない意味でも避けた方が無難だ。

もう1つ気になったのがレギュラーとハイオクとの比重の違いだ。ガソリンはグラム単位ではなくリッター単位で買うが、レギュラーガソリンとハイオクガソリンとでは比重が異なる。レギュラーで0.72、ハイオクで0.77くらいなのだそうでその差は0.05、5%の差となる。
そして燃焼により発生する熱量は比重(密度)に比例するので、あくまで理論上だけれどもハイオクの方が5%燃費が良くなるはずだから、価格差が5%以内ならば実質的な差はない、という説を読んだ。
但しこれは理論値だし、レギュラー仕様車にハイオクを入れたからと云って5%燃費が良くなったという経験は、少なくとも僕はない。
ハイオク仕様ならハイオクガソリンに燃調が最適化されているからこそ性能が発揮出来るのであって、だからこそレギュラーガソリンを入れると燃費が低下するのだが、これは比重の問題ではあるまい。
要はこの差は燃費ではなくアンチノック性に出るはずで、これについては古いドイツ車で明確な違いが出るのを経験済みだ(カリカリ云ってまともに走れなくなった)。
ちなみに最初に挙げた価格の場合、146円対160円でその差はほぼ9%、エンジン内洗浄成分などの機能差を考慮して、レギュラーとハイオクの価格差はない、と考えられなくはない(厳密にエネルギーとしてのみシビアに考えればレギュラーガソリンの方が割安)。
ハイオク仕様のFZ1では明確な結果は出すまでに至らなかったのでこれは真面目に試してみたいところだが、こんな事を書いていたらプレストさんは試乗車を貸してくれなくなるかも知れない…。