ホーム > プレまぐ!
開通初日の中央環状線を走ってみた。
12月22日午後4時、長らく工事中だった中央環状線の西側区間にあたる板橋JCTと4号線と接続する西新宿JCT間が開通した。計画は1990年に行なわれていたが、バブルの崩壊や周辺住民の環境悪化を懸念する反対運動などにより、当初高架で建設されるはずだったものを地下トンネル化されたり、それでも排気塔近隣での大気汚染の可能性が出たりと散々揉めてしまい、完成までに17年の年月を要したことになる。その間「いつ出来るのかなぁ」とずっと思っていたのだ。せっかくなので走ってみました。

[弓削 時保:2007.12.22]

東京北部からこれまでの中央高速同方面へのアクセスの悪さ

5号線の終端部近くに住んでいた僕にとって、中央道方面に向かうツーリングでは朝一番の時間を外すとすぐに激しい渋滞になってしまうことがいつもネックになっていた。5号線・中台ランプを駆け上がり、料金所を過ぎるとしばらくスピードに身体を慣らしつつ快調に走れるが、東池袋ランプ手前からだいたい渋滞が始まってしまう。そのまま飯田橋、神田橋と進んで都心環状線に入るともう休日の行楽グルマでベッタベタ。排気ガスで霞む北の丸トンネルを抜け、三宅坂JCTから4号線に入るっても初台くらいまではかなりのノロノロ運転を強いられる。
下の道で行く手もないわけではないが、中央高速に乗るためには高井戸がハーフランプで八王子方向に入れないため、環七で南に下って永福ランプで入るか環八で下って甲州街道を西に進み調布ICで入ることとなる。
環八はまだ井荻トンネルが、こちらも延々と工事をしている頃でこれまた常に大渋滞。トラックの運転手が渋滞の最中に壁面に溜まった埃を指でこすって書いた

「手抜きでいいから早く終わらせろ」

という落書きを見て吹き出したことがあるが、どう辿ってもすんなり行けないのがこちら方面だった。
それが首都高のバイパス線で繋がるのだ。首都高速道路株式会社のホームページによれば、首都高速の渋滞が2割減少、高井戸->霞ヶ関間がピーク時で10分短縮、とかなりの効果が期待出来るらしい。2年後には3号線に繋がり東名高速方面への都心を経ずして行ける様になる。楽しみな限りだ。
が、例の距離別料金制への移行問題がある。モーターサイクルに装着出来るETC装置が少ない上に高価である状況を一刻も早く解消してもらいたい。いくら空いたって1,200円も出して走りたかないんだからね。
首都高速道路株式会社の中央環状線サイトにあった説明図。バイパス路として機能するのが良くわかる。

走るための準備をする

走るだけならばそのまま行けば良いのだが「それだとネタにならん」というわけで、ビデオカメラを取り付けてみることにした。 諸般の都合により今回も残念ながらFZ750ではなく別のマシンを使用。FZ750はと云うと、ブレーキのメンテナンスは割と順調に進んでいたのだが、キャリパーを塗装する段になってただ金色に塗るのもな、と選択したブルーメタリックのスプレー、これが見本からすれば着色アルマイトっぽくなるはずがカラーサンプル表示と全ッ然違うただのクリアブルーでやがってペイントの隠蔽力が全くなく下地が透けまくり。結局やり直しになってしまい、またしても間に合わなかったのだ。

プレートは2mm厚のアルミプレートを買ってきて適当な大きさにカッターで切り、穴をあけた簡単なもの。取り付けはカウルステーを利用して、バックミラーと共締めにする形でプレートを固定し、その上にビデオカメラを固定した。1万円の安物カメラで映像はお世辞にも良いとは言えないが、何かあっても財布へのダメージが小さいからこういう用途には向いている。バックミラーステーの上にカメラが載るような形で納まりは良い。意外とあっさり準備は完了。

しかし本日東京は、今は止んでいるものの朝方に雨が降って路面が湿った状態で、夕方も雨と予想されている。開通は午後4時、かなり危ない時間帯だ。まぁでも開通区間はほぼ全てトンネルである訳だし、撮影に使うカメラは1万円くらいの安物なので、降ったら降ったでその区間さえ撮れればいいか、と覚悟を決める。
コースは自宅から環七を南に下って大原交叉点を左折し幡ヶ谷ランプから4号線に入り、西新宿JCTから開通区間に進入、熊野町JCT、板橋JCTを経由して新板橋ランプで降りるものだ。
ご存知だと思うが、3号線、5号線とも下り(都心側)から新宿線に入ることはできない。あくまで外から来たクルマを外周に回して捌くためのルートだ。
記念走りのクルマも少なからずいそうだからあまりギリギリでは混みそうだし、開通30分後くらい、日が暮れない程度のところで完走したいところである。
撮影に使ったビデオカメラ。5メガピクセルが聞いて呆れる様な画質。1万円を切る安さだけどお奨めはしない。

午後3時過ぎに出発

カメラの取り付けを行ない、出発したのは午後3時半を過ぎた頃。空は今にも雨粒が落ちてきそうな厚い雲に覆われているが、幸いなことにまだ降ってはいない。なのでレインウェアを背中に背負って走り始めた。
環七は大学生の頃4年間通い続けた道で、クルマの流れは当時と殆ど変わらない。いつも通りの渋滞加減で少々フラストレーションが溜まるが、ここは落ち着いて走る。
左:高円寺あたりまでは大丈夫だったが…。 右:方南町のアンダーパス手前で降り始めてしまった。
大原交叉点を左折する。
左:横断する人がもう傘さしているもんなぁ。 右:初台ランプから首都高に進入。
方南通りをくぐったあたりでヘルメットのシールドに水滴が付き始めた。とうとう降り出してしまったようだ。思ったより早く大原交叉点に着き、信号待ちの間に時計を見ると3時57分。まさに開通しようというところだ。今乗ってしまっては早過ぎて混みそうだが反面天気もそう待っていられる状態ではない。
特に混みもしていない幡ヶ谷ランプを駆け上がり、料金所で700円を支払ってから一旦止まって流れを確認する。渋滞しているが開通に合わせて待っていたクルマの影響がある様だ。ここで時間は16時9分、開通後10分は微妙なタイミングだが雨を考えればもう猶予はなかった。一気に加速して本線に合流する。その後はテキストで説明するのも何なので映像で見て頂こうと思う。