![]() 転倒から約30分、見事にマシンはリペア完了。エンジンに火が入る。そして各部の最終チェックを完了して再スタートを遂げた。さぁここからが「オヤジ・ライダー達」の本領発揮。予想もしなかった展開に、予想もしなかったほどのサポートで再スタートが切れたことに感謝しつつ、スロットルはワイドオープン。1本の走行をこなしていた難波は、初回50分間の走行におけるペース配分を理解していた事から、コースイン序盤でのペースアップを図る。それは10年前の自分が目を覚ました瞬間かもしれなかった…。周回遅れに周回遅れとなった?(要するに最下位)順位を少しでも挽回するため激しく攻め立てる。そのライディングはレース中のベストラップを更新し、ただひたすらチェッカーを目指すレーシングライダーの姿だったかも知れない。
遥かかなたの最下位へ落ちた順位から若干ポジションアップを果たし、予定通りの周回数を終えて安孫子さんへと再度マシンを渡す。ピット作業も順調過ぎて、中盤でのトラブルが悔やまれるが、いやいやそんな事より安孫子さんが凄い!難波が50分走った後、そのままのタイヤで更にタイムを詰めてきて、ファステストラップを記録している…難波よりオヤジなのに…いやライダーの「性」という奴で、負けず嫌い。大人気ないが意地になっているのだろう。安孫子勝利、熱い…「こんにゃろめ」。
![]() その「熱い」安孫子選手の完全にキレた走り
さぁチェッカーだあっという間のレースだった。チェッカーフラッグを受けるのは最後にもう一度マシンを託された難波。そして午後3時過ぎなのに既に夕日が傾く北海道を感じる頃、L3、L2、L1、サインボードが最終ラップを示していた。最終コーナーから立ち上がり、サインエリアに近い走行ラインを長いウイリーで通過するとクルー達が総出で迎えてくれた。クールダウン・ラップの後、ピットに戻ってみんなで労をねぎらった。予定していないトラブルやハプニングは長時間時間レースでは当たり前。そういう事態にチーム全体で乗り切る姿は凄いパワーを感じる。これは普段の生活ではありえない世界だろう。そして苦難を乗り切ったときの感動も日常では味わえない魅力。それがスポーツで得られる至福の時間だといえる。
難波はバイクファンにもっともっとモータースポーツを体感してもらいたいと常々思っている。その思いを伝えるためレースへの応援に札幌や帯広のショップから駆けつけてもらえる事となっていた。レース後その仲間たちと握手を交わしたが、再会できた喜びだけでなく最後まで諦めずに「挑む」気持ちを少しだけ伝えられたのではないか? と感じた。 みんなありがとうレース後、安孫子さんは呟いた。「このままじゃ終れない」と。それはチームのみんなが同じ気持ちだったのではないだろうか…こんな気持ちにさせてくれるレースって本当に良いね。何より今回のレースに携わり、真剣にそして親身にサポートして頂いたみんなにお礼を言いたい。「ありがとう」。良い時間を過ごさせてもらいました。 私はこのレースを「リハビリの最終章」と位置付け、本番は富士で行われる「サタデーレース」の最終戦にエントリーしていた…つづく
![]() 改めて、お疲れさまでした!
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