![]() ![]() 走る走る…。
☆この娘との日々
新たな目的も出来たが、仲間の間では「おいおい!」とか「何を血迷ったか?」という反応。しかし大半は「面白そう♪」というモータースポーツから受けるワクワク感により話題は尽きなかった。しかし実際は毎週のようにサーキットを走れる訳じゃないし、一応仕事も抱えているのでマシンメンテナンスは夜を徹して行うこともあったが、それはそれで昔を思い出して仲間との楽しい時間でもあった。
まずはベーシックにキットパーツとして販売されているレース用ECU(エレクトリック・コントロール・ユニット)、要するにエンジンをコントロールするコンピューター・ユニットと、それを機能させるためのワイヤーハーネス(配線一式)、それにレース用エキゾーストを組み合わせる。これだけで基本的にはこの娘が持つフルパワーを獲得できることになる。これに合わせ安全性を高める各部のワイヤリング、そして保安部品は全て取り外し、フェアリングやシートもFRP製のものに変更。一気にレーシーな雰囲気で更にカッチョ良くなった。
私のこだわりは徐々に細部まで渡り、ハンドル・ポジションはOKながら、グリップは長年慣れ親しんだTZ250用のものをチョイス。これはバレンティーノ・ロッシ選手だってC○Rの物をチョイスしているくらい、直接触れるものは好みがあるということ。(指が短い私は、少しでも細身を好んでいる) そしてサーキットをハードに攻めるためにはステップも変更した。が、これも何度がトライをして好みのポジションを探ってみたのだが、結局プレートは自作してしまった。下半身でのマシンホールドは最も重要で、この娘との一体感を得るためには譲れないポイント。一般的なアフターマーケット品のものでは後ろ過ぎて思ったような踏ん張りが出来なかった。(決して足が短いという言い回しではない・・・)
鈴鹿、そして富士でのギアレシオをコーナー立ち上がりでの扱いやすさなどを考慮して設定し、特に富士は約1.5kmという長いストレートも重要ポイントなので、何度かトライして妥協点を探っていった。JSB1000ではクロス・ミッションに変更でき、ギアレシオ以外にもチョイスの幅があるが、難波R1はあくまでもST1000仕様にこだわってのトライ。しかしエンジン特性が8,500rpmも回れば充分扱いやすいトルクがあることから、それほど困ることは無かった。
それよりも暫く振りに走るレーシングスピードでのサーキット走行は刺激的。少しずつだが昔の感覚を戻しつつ、そして焦らずジックリと暫くしまっていた「自分の剣を研いでいく」思いでスポーツ走行に勤しんだ。
サーキットライセンスは仲間と一緒に取得したのだが、これは大正解!サーキットは速く走るだけではなく、高い次元でのライディングを許容することから必然的にスキルが上がる。それを仲間とともに楽しみながら過ごす時間は最高で、これも自分が始めてサーキットを走った頃の感覚と全く同じであることを思い出した。もちろん走行の合間「あそこはこういうラインで」とか「ブレーキングは○○を目安に」として「あそこは○速で」などの話題で盛り上がる・・・。何かに熱中する時間って良いよな〜。
☆いよいよチャレンジするそんな時間を過ごしていたら知り合いから連絡が入り、耐久レースに出ない?というお誘い。しかしこれは国内のビッグレースではなく、名前も「KUSA」と付くほどの草レース・・・サーキットは北の大地、十勝インターナショナル・スピードウェイ。バイクユーザーならば一度は訪れてみたい北海道は日本ではなくヨーロッパのような雰囲気があり、その中で長時間走り続けるレース参戦は、時間をかけて研いできた感覚を試すには最高の舞台とも思えた。
いろいろ不安もある中、簡単に「やろう!」と言ってしまった自分に驚いたが、そういう気持ちにさせてくれたのもこの娘(R1)のおかげだろう・・・。その日から夜も寝ないで昼間寝て、ご飯も食べずにパン食べて、約10年振りのレース参戦へ向け、日夜フィジカル面のトレーニングも開始したのだった。だって4時間ですよ!4時間!疲れるじゃない・・・つづく
![]() 仲間とのスポーツ走行
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