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秋の雨中我慢ツーリング
1泊2日で長野県白馬村まで、バイクで行ってきた。ずっと雨の中を。

[弓削 時保:2007.10.6]

天候が気になるツーリング前日。

僕が入会している或るバイクのオーナーズクラブの全国大会が毎年長野県白馬村で開かれていて、今年もバイクで行くことになった。
ここ数年はプレストさんからバイクを借りてインプレ取材やカット撮影がてら行く事が多かったのだが今年はちょうど20周年の記念大会。会長からは去年「来年は別のバイクで来たらコロすからね(笑)」と釘を刺されていたので、久々に自分のマシンだ。
ところが直前になって別の仕事が決まり、当日ある大学のオープンキャンパスを見学することになってしまった。
大学は八王子にあり、中央高速を使うなら東京からの方向はほぼ同じだ。それならば午前中に見学を済ませ、そのまま白馬に向かえば何とかなるだろう、と考えたのだが、気がかりなのは天気だ。
クラブの会長は「会長は会員へと一緒に"低気圧"にも案内状を出してる」「髪の毛の代わりに雨雲が載ってる」とか云われるほどの雨男で、この白馬の大会は晴れていた記憶は数えるほどしか無く、しかも会長が先に出立すると、あとはみるみる晴れ上がったりするほどで、ホント偶然にしてもどうなんだろう?と思うくらいの筋金入りなのだ。
つまり会長に近づいて行く形になるこの道中は、行きはともかく帰りはまず間違いなく何処かで雨に降られる。ちなみに週間予報では東京・長野とも土日にかけて30〜60%くらいの確率で雨は後半と思われた。

朝から雨とは…。

土曜日の朝、目を覚まして外を見ると、空は見事にどんより曇っている。まぁこんなもんだろう…と起き出し、念のため新聞の天気予報を見ると何と今日が60〜70%、明日が50〜30%と逆転しているではないか。もう一度良く窓の外を確認すると、既に霧雨が降り出していた。
オープンキャンパスの見学は、先方に「別の取材があるのでオートバイで伺います」と伝えてはあるものの、雨の中を行くまでは想定していない。濡れて汚れた格好で行くのはもちろん論外だが、ちゃんと防水対策が出来ていたとしても向こうで脱がねばならないレインウェアは、一体どうすれば良いのだろう。
呆然として考え込む。仕事は…もちろん第一だ。では参加を諦めるか、もしくはクルマで行くか?いや、ずっと付き合いが続いているメンバーとも是非とも会いたいし、20周年となる記念大会であり何としても自分のマシンで行きたい。何よりクルマなんかで行ったら会長に何を言われるか分からない。行くならバイクしかないが…。だが逡巡している間に雨は本降りになってしまい、ますます出発する決心は鈍る。
何とか雨が上がらないかと、はかない期待を持ってグズグズしていたのだったが、そうこうするうち既に時刻は昼近く、もう猶予はならない。諦めて出発する事にするが今度は行き道に悩む。自宅からは環八を南に下り甲州街道を右折して調布I.C.から乗るか、首都高で5号線、都心環状線を経て4号線で高井戸I.C.から入るかだが、どちらにしてもこの雨の中渋滞をかいくぐって行かねばならず、これまたつらい。
そこでかなり大回りだが、関越道練馬I.C.を上がり、圏央道を経て中央道に出ることにした。このルートなら広いし渋滞もそうないはずで、雨でも比較的楽だと考えたのだ。
そしてこのコースは実際正解で、練馬I.C.ではかなり降っていた雨は所沢I.C.を過ぎる辺りで小降りになり、鶴ヶ島JCT.から圏央道に入ると路面が一部乾くまでとなった。よし今のうちに!と順調に走り続け、八王子I.C.で降りて大学に着いたのは1時半だった。

左:関越練馬I.C.に向かう道中。雨の中カメラの取り出しがままならない。右:取材後の大学正門。既にこの明るさ。

思わぬタイムロスをこうむり、まさに暗雲がたれ込め状態。

オープンキャンパスの見学が終わった。こちらの到着が遅れたのが一番の原因だが、案内をして頂く先生との連絡がうまく取れずにスタートが遅れ、いざスタートしてみるとやたらと充実した見学コースで高校生の参加者とともにかなりあれこれ楽しんでしまい、この時既に4時近く。BBQパーティーが始まっている時間だが致し方ない…。
先生にお礼を述べて別れる。見学の間も雨は殆ど降らず、駐輪場に停めたバイクに括り付けカバーしておいたレインウェアは無事だ。すぐに着込んで出発、八王子I.C.を目指す…が道を間違え、ここでも時間をロス。
八王子I.C.を上がったのは5時に近くなってからで、ここからはひたすら走り続ける。大学では止んでいた雨も再び降り出し、じっと我慢の走行が続く。書き忘れたがタイヤを交換したばかりで皮むきが出来ていない状態だったため、路面の継ぎ目でやたらと滑り怖かった。
双葉S.A.でガソリンを補給、諏訪湖S.A.で休憩し食事したのが6時半くらいだったろうか…。岡谷JCT.で長野道に入り、豊科I.C.を目指す。20年前の第1回大会の時もこのコースで、当時は長野道は豊科までだった、などと考えながら一直線の道をひた走る。もちろん大雨でこれまた20年前と一緒。
最近は60kmほど行程が短い関越道・上信越自動車道を使うルートばかりだったので、豊科I.C.を降りてからは随分と道が変わって見えた。この20年の間に長野オリンピックがあり、急速に道路の整備が進んだからだ。「白馬」の行き先表示に釣られ、新しく出来たらしいバイパス道(多分スーパー農道)をひた走ると、思ったより随分早く大町に出た。ここからは懐かしいR147を走り、木崎湖、青木湖を過ぎればようやく白馬である。

既にパーティーは始まっていたが、ゲストの開発メンバーのスピーチには間に合った。取り敢えず荷物を降ろして、と思っていると色々な人から「なに、今頃来たの?」「駄目だよ仕事してちゃ」などなど、次々に声を掛けられる。
極めつけは会長で「コロされるといけないのでバイクで来ました。おかげさまで今年も雨で(笑)」と挨拶すると、「いやぁ今回は俺のせいじゃねぇよ、だって長野新幹線で来たもん(笑)」。

え〜?!会長、僕にああ云っておいて、それはないじゃないですかぁ(大笑)。
右:双葉S.A.でガソリン給油。殆ど暮れかかり。左:諏訪湖S.A.では諦めて食事をした。写真は上り車線側。