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休みの東京都内を流し走り

六本木・六本木ヒルズ

スクランブル交差点を抜け、銀座線の高架をくぐってR246を左折、すぐに六本木通りに入る。走り出して気がついたが僕が渋谷からこの方向に走ることは滅多になく、妙に新鮮な景色である。西麻布の交差点を過ぎて六本木六丁目交差点を右折すると六本木ヒルズだ。
交差点角にバイクを停めて写真を撮りたいと思ったが、警官やら民間委託の「緑の人」やらがいたので断念。そのままトンネルを抜け反対側のけやき坂通りに入って一休みする。
2003年のオープン当初の大騒ぎを冷めた目で見ていた僕にとっては、仕事以外でここに来るのは初めてだ。人出はあまり多くなく落ち着いた感じではあったが悪く言うと閑散とした感じであって、ここは逆に人が少なくてはまずいのではなかろうか。こうなると六本木ヒルズの有力なライバル、東京ミッドタウンの様子も見たかったのだが、時間の都合もあって今回はやめにした。
ところで六本木ヒルズには24時間営業で97台の収容能力のある「六本木ヒルズお客様用バイク置場」がある。1日1,000円なので、四輪車に比べればだいぶバイクにやさしいと言えそうだ(クルマは30分300〜500円とかなり高い)。
けやき坂通り途中の信号から。人は少なく、結構落ち着いている。

品川・品川インターシティ

六本木を抜け、次に何処に行くか迷ったが再開発地つながりで品川を思い出したので、品川インターシティに行ってみることにした。だんだん「休みの時の東京の景色」から遠ざかっているが、ご容赦頂きたい。
六本木からは西麻布交差点に戻り外苑西通りを南下、天現寺橋交差点を過ぎて恵比寿三丁目交差点を左折し白金台へ。目黒通りを左折し八芳園手前を右折して第一京浜に出る。第一京浜もいつになく快調に流れていて、そのまま品川駅前を走り抜け京急線の踏切を渡って駅の東口側、品川インターシティに到着。
ここはかつて国鉄の貨物駅だったところで、しかも当時品川駅が西口と東口を結ぶ自由通路がなかったことからアクセスが悪く、ごく最近まで西口(高輪側)と比べると「ここが東京か?」と思うほど本ッ当に何もないところだったが、品川インターシティと品川グランドコモンズをあわせ、今や東京でも有数のビジネス街だ。
ビジネス街だけに休みの今日は人影も多くはない。しかし平日の朝などはまさに駅から人が溢れ出る感じで壮観である。ちなみに駅に近い品川イーストワンタワーにあるセブン−イレブンは、午前中だけで1日分の売り上げ日本一を叩き出すらしい、と聞いた事がある。
ありがちな近未来的風景。

銀座・中央通り

期せずして再開発された新しい街ばかり巡っているが、定番として寄らねばならないのが銀座だ。品川から海岸通に出て北上、浜離宮庭園を掠めて昭和通りに入り、三原橋交差点を左折して中央通りで一時停止。今日は歩行者天国で中央通りは走れないので、ここからの景色を急いで納める。
春夏秋冬、どの季節でもこの街は魅力的だが、夏の暑さすら似合ってしまうのは銀座から日本橋界隈くらいである気がする。
ただ銀座は元々路上駐車について特にチェックが厳しい地域だ。あまりバイク自体似合わない感もあるし、駐輪場は区営があるにはあるものの六、七丁目の築地寄りと遠く、いよいよバイクでは来にくくなってしまったのが残念だ。
この位置からの景色は四季を通じていつでも似合う気がする。

東京・丸の内仲通り

銀座を抜けて有楽町マリオン前を過ぎJRのガードをくぐり、ぐるっと回り込んで丸の内仲通りを走ってみた。ここは元祖東京のビジネス街だが、リニューアルされた丸ビル、新丸ビルと合わせ新たな商業地域として生まれ変わっている。
通りに面しては様々なブティックのショーウインドウが並んでいるし、ヨーロッパ風の石畳の舗装はバイクにはいささか走りにくいが美しい景観を持っている。
が、僕にとって仲通りで一番強烈な記憶は、丸ビルの1つ手前、三菱重工業東京本社ビル(現・文部科学省ビル)に時限爆弾が仕掛けられて多くの死傷者が出た三菱重工爆破事件なのだった。飛び散ったガラス片でワイシャツを血で染めたサラリーマンのテレビ映像は今でも鮮明に憶えている。
今こうして再開発が進み、かつてのビジネス街と素っ気ない様な景色もなくなってお洒落なストリートに変身してしまっているのを見ると、33年前のあの事件も本当に遠くなってしまった気がする。ま、ここの人はそんなことを思い出して欲しくはないのでしょうが。
かつての丸の内ビジネス街の無彩色なイメージは見事なまでにない、綺麗に整備された町並み。

秋葉原・秋葉原クロスフィールド

さて丸の内を抜けると既に4時半。これからまとめることを考えるとそろそろ終わりにする時間だ。しかし帰る途中にもう一ヶ所寄れるところがあった、秋葉原だ。
かつては「住んでいるんですか?」と訊かれるほど良く出入りしていた街だが、最近は滅多に来ることがない。そしてその間に秋葉原は僕の知らない「サブカルチャーの街」と化してしまった。
もっとも秋葉原は元々がスクラップ&ビルドの街で、常に変化し続けているのがここの本質だからそのこと自体に特段感慨はない。
何しろ自分が知っているだけでもモーターやポンプなど重電機器、ラジオの組立キット、米軍払い下げの良く分からない品を扱うジャンク屋などのある闇市の気配が残っていた時代、アマチュア無線全盛時代、パソコンが登場し大型パソコンショップが数多くあった時代、とガラッと扱う物が変わってきたのだ。だから今のメイド姿の女の子が闊歩するのを見ても驚きはしないのだ…違和感は感じるけれども。
銀座から日比谷通り、靖国通りとつないで秋葉原を貫く中央通に入る。万世橋のたもとの交差点で写真を1枚。ここも手前にゲームセンターや居酒屋のチェーン店が入った複合施設が出来たりして大分雰囲気が変わっている。
で、もう1枚、これも再開発された秋葉原駅前の写真を撮って締めにしようと先に進んだところで、今回最大の人出に出くわした。何かイベントでもあったのかも知れないが、交差点に人が溢れかえっている。全般に人ごみの少ない東京の各エリアだったが、ここ秋葉原だけは違っていたようだ。相変わらず無闇にパワフルな街ではある。
いつ見ても派手なカラーリングがさまざま躍っているのが秋葉原。
異様に混雑していた交差点。それもひとかたまりで移動している感じでちょっと異様。

もっとびゅんびゅん駆け抜けても良かった

末広町まで中央通りを1往復して、今回の「都内流し」は終了。もっとサラ〜ッと本当に流すつもりが、記事にしようと思うと意外にすんなり行かずちょっと困ったけれども、昔から知っている場所、知っていたが新しくなった場所、を見て回るのはそれなりに楽しい。
それにしても以前ならばチョイとバイクを邪魔にならないよう道ばたに停めて、あちこち見て歩くことができたのだが、取り締まりの厳しい東京では迂闊にバイクから離れる事もできない。こうした大規模開発は今後も続くのだろうが、それだけにその際には是非とも二輪車用駐輪施設を設置してもらいたいと、切に願う今回の流し走りだった。あと取材車の調子をもっと良くしとかないとストレスが溜まりますね!