ホーム > プレストマガジン
4月15日に九州・SPA直入で開催された「2007 プレストニューモデル試乗会」。この試乗会にマシンのカット撮影を行なうべくカメラマン帯同で参加させて頂いたのだが、実は他にも2つ目的がああった。 それは1つ目が取材の足として購入予定のマシン選定、そして2つ目が前回大阪会場・舞洲で'06 YZF-R1オーナーにインタビューした際に、新型 R1 に対して漏らした感想を確認してみることだった。 撮影の合間に一般参加の方々に混じり、列に並んで乗ってみた'07モデルの感想を普通のライダーとしてまとめてみました。
(弓削 時保:2007.5.18)

要するに乗りたかったのだ

バイクは長らく乗り続けているのだがホイホイ新車を買い替えられるような身分ではなく、もっぱら鉄屑屋が秤を持って追いかけてくる様なバイクばかりだった(ホントに持ってかれた経験もありT_T)ので今回、新車を取っ替え引っ替え試せるというだけで、乗る前からもう浮かれ度はMAXである。
 事前に考えた中では、取材に使うとなるとユーティリティを考えてFZ1かFZ6シリーズのどちらか、もしくはちと重そうだがクルーザーも面白いかも知れない…というもの。で、まぁ要するに手当り次第に乗ってみたわけだ。
2007プレストニューモデル試乗会の九州会場はSPA直入。全長1,430mと小振りながらそこは正真正銘のオンロードサーキット。広さから路面から申し分は全くない。
左:コースは広くて路面状態良好、こんな試乗に最適な環境ってちょっとない。
右:タンデムでの試乗も可能だった。やってみたかったが後ろに乗る人がいなかったのが残念。

トップバッターはFZ1

では片っ端から乗っていきましょう。まずは比較的順番待ちの列が短く見えたFZ1。跨がってみると事前に眺めて想像していた通り、ハンドルバーの位置が高いのでかなり楽チンなアップライトポジション。
高めのポストに取り付けられたほぼ水平の一文字バーハンドルは、肘が上がり気味になる感じで好みの分かれるところだと思うが、違和感を感じるほどではない。
厚みのあるリアシート上に荷物を括り付けても問題なさそうだし、タンデムライディングにはグラブバーもあるのでピュアスポーツの様な居心地の悪さもないだろう。取材で使用するならばこういうストリート系は間違いのないモデルと言える。
ただ僕には足付き性が今一つ良くなかった。リニューアルされたラインナップページでは各車の足付きリポートを紹介しているが、ここに出てくる体格的にはほぼ同じI井さんがステップの前で足を付いているのに対して、そうしてみるとつま先だけが前の方で接地している感じでツルッと前に滑りそうな感覚にとらわれる。真下に足を着く感じにしようとするとステップが邪魔で、後ろに出すと脛があたって抑えがきかない。
片足を付く分には全く支障はないし3cmステップをバックさせれば両足でも楽に付けるのだが、これってI井さんより足が短いってことなんだろうか…。
軽くショックを覚えたものの、この感覚は実は以前Vmaxに跨がった際にも、降ろした足とステップが干渉する感じとして憶えがあった。設定されている標準体格がどちらも自分に合っていないのだろうか…、あくまでたまたまなのかも知れないが。
しかし走らせてみるとそうした不満は些細な点に過ぎなくなる。とにかくラクで速い!コーナーリングも身構えることなくマシンなりに進入してみてもキレイに曲がってくれるし、リッターマシンのパワーも充分堪能させてくれるマシンであった。取り敢えず、○。
左:FZシリーズはYZFシリーズほど試乗車の台数がなかったので、逆に待ちが長かったほどの人気。
右:スタート待ちのライダーと後ろの順番の待ったいる人たち。

試乗会でも人気が高かったFZ6シリーズ

次に乗ったのがカウリングをまとった方のFZ6、FZ6 Fazer S2。S2とはSpec2の意味で、前年型から各部のグレードを大幅にアップしているのがすぐに見て取れる。
取り付け位置が低くなったフロントカウルはフォトギャラリーのカタログショットで見ると割と丸っこい印象を受けるのだが、実物はエクストラに掲載されている右前から撮ったブルーのFZ6 Fazer S2の写真が分かりやすく、もっと角が尖った感じでやや印象が違う。
乗った感じは素直そのもの。FZ1と比べると一回り小さく僕でも足はベッタリ付けることができるし、ハンドルバーも一般的なタレ角のコンチネンタルハンドルで違和感なし。
アクセルを開ければ開けただけパワーが出る感じで、ハイスピードでは新しいカウリングが小さいけれどちゃんとウインドプロテクションを働かせてくれる。比較的価格が安いのもメリットと言って良い。

そしてネイキッドバージョンのFZ6 S2、こちらはFazerよりもさらにカジュアルな感じで、正直ここまでで一番好ましく思えた。カウルがない分前方視界の開放感は更に大きく、重量的にもFazerと比べ4kgの差がある。市街地などであればこの軽快感・開放感は楽しかろう。ハンドルマウントの小型シールドを取り付ければウインドプロテクションも向上し格好も良いかな?などと、早くも頭の中で購入後のシミュレーションまでしていた。本命として◎。

左:ホームストレートを加速中。小さく見えるカウルだが効果は見た目以上に大きかった。
右:ネイキッドのFZ6 S2は試乗車が1台だけだったのでこの状態。