高次元の「走る・曲がる・止まる」にABSによる緊急時の安全性が加わり、ビギナーからベテランまで幅広いライダーの走りに応えるベーシックスポーツ、それが XJ6 ABSだ。
シリンダーヘッドは吸排気バルブをFZ6と同一としながらポート形状をより細く絞り込み、ポート形状に合わせて吸排気バルブのオーバーラップ角と最大バルブリフト量とすることで、低中回転域での流量と流速の最適化を図った。
12.2:1の高圧縮比による高トルクを低中速域で活かして4,000〜5,000r/min前後でグリップを握る右手にダイレクトにシンクロするスロットルコントロール性を実現したカムプロフィール、ヤマハ独自の高速メッキ技術でシリンダー壁面のみにセラミックコンポジットメッキを施し、軽量なアルミ鍛造ピストンと組み合わせたアッパークランクケース一体型シリンダーとしている。
またストリートでのスムースな繋がりとキレとメリハリ感のあるシフトフィーリングを実現するために、レイアウトをクランクケース左側から右側に移してインナープッシュ式のリリース機構を採用したクラッチ、マッピング最適化を図られた小型の32ビットECUに駆動される4ホール2方向噴射インジェクターとO2フィードバック制御を行なう三元触媒により高度なクリーン化を実現した環境性能、3段膨張タイプで高い消音効果を発揮しながら、同時に心地よい排気サウンドを奏でる4-2-1タイプのミッドシップマフラーなど、プレジャースポーツとしてリニアな操作性を追い求めXJ6独自に設計し直されたパワーユニットを搭載している。
メインパイプに31.8mm径/2.3mm厚の高張力鋼管を使ったスチール製ダイヤモンド型フレームは、部材の溶接箇所や絞り、曲げなどを極力減らしたシンプルな構成で、ヘッド回りやピボット回りに十分な剛性を確保している。
エンジンマウントは4点によるリジット懸架方式により、エンジンブロックを車体強度メンバーとして活用。アルミCFダイキャスト製のFZ6と車体トータルとして同等の剛性を確保しながら横剛性のバランスを相対的に低く設定することで、フレームのしなやかさを活かしたコーナリング特性を生み出している。
脚回りもFZ6のディメンションを基本に、アルミダイキャスト製トップブリッジとスチール鍛造のアンダーブラケットにより支持される正立式41mm径のフロントフォークのキャスター角を26度に(プラス1度)、トレール量を103mm(プラス6mm)とし、リヤにアームの内側で支えるインナー配置のリヤアームブラケットで新しいスリムな造形デザインを確立したスチール製の角形断面タイプのリヤアームを配し、しなやかな走行性と快適性、さらに足付き性の向上も実現している。
ブレーキには液圧制御にリニアソレノイドバルブを採用し、状況変化に応じた滑らかで最適な液圧コントロールを行うことで違和感の少ない自然な制動フィーリングを実現したリニア制御ABS(3ポジションABS)を搭載。
ブレーキは298mm径・4.5mm厚とFZ6に比べ0.5mm薄く軽量設計を行なったフロントダブルディスク、リヤには245mm径のシングルディスクを装備。初期制動の扱いやすさ向上を狙いブレーキホースの膨張率やリヤブレーキペダルのレバー比とリターンスプリングのバネ定数の関係、材質を見直したセミメタルタイプのブレーキパッドの採用など、様々な最適化が施されている。
軽量設計の前後ホイールは強度と剛性のバランスを見直してマス集中化とジャイロモーメントの最適化を図り、フロント120/70ZR17、リヤ160/60ZR17サイズのラジアルタイヤとの組み合わせによってしなやかなハンドリングに貢献している。
このほかにもフリクションロスの少ない520サイズチェーンによる引き摺り荷重低減、アジャスタブルハンドルポジションの採用など、細部にわたってプレジャースポーツの楽しさと扱いやすさを追求している。
2015年モデルではマットシルバー1がカラーバリエーションとして新登場。2013年モデルからの継続カラーであるブラックメタリックXの2バリエーションとなっている。
「シートが高いとバイクに乗るのに不安・・・」との声にお応えした、プレストオリジナルのローシートです。
【ローシートの仕様】
1. 純正シートを元にシート座面を約2cm低く加工
2. シート前方部サイドをシェイプ加工し更に足付き改善
3. 座面に衝撃吸収剤(ゲル)を挿入
4. ノーマルシートをベースにハンドメイドにて加工
対応機種:XJ6 Diversion/ABS、XJ6 Diversion F/ABS、XJ6 ABS
販売価格:28,000円(税別)
※ ローシートの入荷数に限りがございますので、ご注文から納品までお時間がかかる場合があります事、ご了承ください。
お問い合わせ先:詳細はプレストオフィシャルショップにお問合せ下さい。